埼玉で珍しい補助金、パソコン購入に限定し全額支給 全自治会デジタル化へ市が支援 パソコンは各組織1台が対象 集会や会館など55カ所にWi-Fiも整備
埼玉県ふじみ野市は市内の全自治会組織にパソコン購入費各1台分を補助したり、各集会施設のWi-Fi環境を整備するなど自治組織のデジタル化を推進している。社会のデジタル化が進む中、自治組織の発信の促進や情報伝達の効率化を図るのが狙い。市によると、自治会への運営に関する事業費を補助する自治体はあるが、パソコン購入に限定した補助金を支給するのは県内では珍しいという。 迷惑…37年間ずっと徴収し過ぎた税金400万円以上 利息など合わせ還付へ 時効で返還できぬ金額も
市は2024年9月議会で、自治会組織への事業費として補正予算で計1100万円を計上。本年度から2カ年で、各自治組織にパソコン1台の購入費を全額支給し、一般事業費の補助金にデジタル化促進事業費4万円を追加。24年11月までに、集会や会館の施設計55カ所のWi-Fiを整備した。 23年4月現在、市内の総世帯数は計5万4065世帯。このうち、自治組織に加入しているのは2万4319世帯で、加入率は約45%。各自治組織に年間約16万円の事業費補助を行っている。 市協働推進課は「各自治会のデジタル化の促進により、自治会のホームページの立ち上げやアプリ、ウェブサービスを利用した地域住民間の情報の共有、資料のデータ化などの事務作業の軽減、集会所でのオンラインを活用したイベントの開催などが可能となる」としている。