大倉喜八郎一家が収集した絵画、ゆかりの新発田市「蔵春閣」で"上映"!横山大観に三木翠山...名品の数々をプロジェクションマッピングで紹介、5月19日まで
新潟県新発田市出身の実業家、大倉喜八郎と長男の喜七郎らが収集した絵画を、プロジェクションマッピングで室内に映し出す企画展が、新発田市諏訪町1の蔵春閣(ぞうしゅんかく)で開かれている。金箔(きんぱく)がふんだんに用いられた大広間にあるふすまに、日本画や中国の絵巻が映し出され、訪れた人は静かに見入っている。 蔵春閣は、喜八郎が東京・向島に建てた別邸で、新発田市に移築され2023年4月に開館。企画展は開館1周年記念行事の一つ。 喜八郎は文化財の散逸と海外流出を防ぐため収集し、1917年に日本初の私立美術館「大倉集古館」(東京)を設立した。喜七郎もその遺志を継ぎ、近代日本画を中心に収集した。今回の企画展では、集古館のコレクションのうち11点を紹介している。 ふすまの大きさは、4枚合計で縦1・7メートル、幅5メートル。満開の山桜とかがり火を鮮やかに描いた横山大観の「夜桜」や、赤い着物姿で髪を整える女性を表現した三木翠山(すいざん)の「鏡」などを投影。中国・清時代の花鳥草虫や女性たちを描いた絵巻もある。 鑑賞していた会社員男性は「重厚な趣のある建物の中で、文化的な価値のあるものを鑑賞できて良い」と語った。 5月19日までの午前9時~午後4時。入館料500円。問い合わせは蔵春閣、0254(28)3255。
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