<島から挑む・’22センバツ大島>第2部 選手紹介/4 青木蓮左翼手/中優斗中堅手 /鹿児島
◇相手の隙突く冷静さ 青木蓮左翼手=2年 昨秋の九州地区高校野球鹿児島大会は、好機での代打など途中出場が多かった。 鹿児島工との初戦。九回裏の打席は、凡打ながらも強く回転を掛けた打球で相手のミスを誘って同点に追いつき、サヨナラのきっかけを作った。準決勝の樟南戦は延長十三回裏の打席で死球を受け、サヨナラ勝ち。大事な場面で運が味方した。「ちょっとは持っていると思う」と笑う。 試合は最後まで分からない。「勝っている時は油断せず、負けている時は相手の隙(すき)を突きたい」と冷静だ。練習と実戦を積み重ねて「チャンスで決める自信がついた」。粘り強さが持ち味のチームだが、打者としては「甘い球を1球で仕留める」。 ◇好機で勝利に貢献 中優斗中堅手=2年 奄美大島北部の笠利中出身。中学は軟式野球部だったが、卒業後は選手不足で他校との合同チームに。「笠利を代表して頑張りたい」という思いは強い。 センバツ21世紀枠で甲子園に初出場した大島を、アルプススタンドで観戦。「優勝した龍谷大平安(京都)相手に真っ向勝負した姿がすごかった。大島に行くと決めた」と振り返る。進路を決める際、両親は県本土の私立高も選択肢として勧めたが、島に残る道を選んだ。 打撃で5番に与えられた役割は、好機を逃さず確実に得点につなげること。九州大会準決勝の有田工(佐賀)戦は、3安打を放つ活躍を見せた。「勝利に貢献してベスト8。さらに上を目指したい」