花澤香菜、カナ姫様になってファンをおもてなし!アコースティックパートの神セトリも注目のディスティネーション竜宮城☆
12月7日にベルサール渋谷ファーストで花澤香菜のファンクラブイベント「ディスティネーション竜宮城☆」が開催された。当日会場には、多くのファンが集結。ここでは昼の部と夜の部のうち、夜の部についてレポートする。 【写真を見る】ファンクラブイベント「ディスティネーション竜宮城☆」に登壇した"カナ姫"こと花澤香菜 「むかしむかし、カナ島太郎という漁師が住んでいました」 波の音とともに会場に流れたのは「カナ島太郎」の朗読。花澤の声に導かれ、「DRAGON BALL」の亀仙人の姿をした稲田徹が登場すると、会場からどっと笑いが沸き起こる。稲田は2022年に開催された初のファンクラブイベント「ディスティネーション学園祭☆」から3年連続で司会として盛り上げているが、毎年恒例の稲田の"出オチ"は今年も健在のようだ。 子供たちにいじめられていた亀(稲田)だが、「オラに力を分けてくれ」の掛け声に合わせてファンがパワーを送ることにより難を逃れ、お礼にファンは亀(稲田)の背中に乗ってディスティネーション竜宮城へ案内される。 竜宮城に到着すると、"カナ姫"こと花澤が登場。淡い着物に羽衣を靡かせ、飛仙髻に結った"可愛すぎるカナ姫"の姿に、会場は一気に温かい空気に包まれた。 カナ姫様によるおもてなしのオープニング曲は石川優子とチャゲの「ふたりの愛ランド」。ノリノリで歌う花澤にチャゲに扮した稲田も参入し、圧巻のデュエットで会場を魅了した。昼の部ではT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」を歌唱しており、竜宮城=海で「夏っぽい曲がいいな」という花澤のこだわりが詰まった選曲でイベントは幕を上げた。 最初の企画は、「カナ姫様の裏の顔...?」。マネージャーからのタレコミ情報を元にした恒例の企画で、今回はパン好きの花澤ならではのタレコミからスタート。リリースイベントで脛に大きな青あざを負う姿や、Zepp Tour札幌の打ち上げで酔いと眠気と戦いながら夜パフェに向かう可愛すぎる姿が秘蔵写真とともに紹介され、ここでしか見ることのできない花澤の"裏の顔"をファンは心に刻んでいた。 続く企画は「カナ姫様のかくし芸大会」。こちらも恒例の企画となっており、これまで瓦割やテーブルクロス引きなどの宴会芸に挑戦している。昼の部ではボウリングに挑戦して見事一発でストライクを決めたというが、夜の部で挑戦したのは皿回し。 自宅でも1週間ほど練習を重ねて腱鞘炎になりかけたと振り返る花澤だが、なんと皿回しも一発で成功を収めてしまう。そこで、両手で2枚の皿を回すという高難易度の皿回しにもチャレンジ。どうしても2枚目の皿が回らず試行錯誤するものの、最終的には、左手で回転した皿を、右手で無回転の皿を持ち終了した。「みんなが応援してくれるから回したくて」と無念の表情を見せるも、今年も見事な宴会芸と挑戦心を披露した花澤に、客席からは大きな拍手が沸き起こった。 3つめの企画は、「浦島太郎、表島太郎企画」。イベント名にもある「竜宮城」にちなんだ本企画では、花澤の建前と本音をあらわにすべく、建前が必要になりそうなシチュエーションを花澤と稲田が演じ、鐘の音を境に花澤が建前と本音を入れ替えて話す。 握手会で来たファンが「ヒルナンデス」のCM中に「ぽかぽか」を観ていると発言する、花澤のラジオにゲスト出演したプロレスラーが告知する気ゼロで舐めた口を聞くなど、失礼なシチュエーションを即興で実践。やる気のないプロレスラーとしてラジオにゲスト出演し「花澤さん喋りうまいですね(笑)」と苛立たせる稲田の演技に笑いながらも、「なんで何の繋がりもないプロレスラーを呼んじゃったんだよ、プロデューサー!」と花澤の本音が炸裂した。 エチュードで声を荒げた花澤は、後半のアコースティックパートに向けたお色直しで中座。 ここで花澤の音楽アーティストとしての活動を支える北川勝利と末永華子が登場し、稲田と北川の同い年ペアによる"おじトーク"で場を繋ぐ。 後半戦はいよいよ、アコースティックパート。 柔らかな歌声で最初に会場を包んだ曲は「Miss You」と「マイ・ソング」。花澤が生み出す心地よい音の波に揺れながら、心の奥底まで癒されるような時間が流れた。 MCでは11月に開催されたZepp Tourクアラルンプールの感想を、北川と末永とともに振り返る。打ち上げを行った店で最初に出された品が揚げ物だったことから「揚時代かよ!」とつっこみが入り、これを境に「〇〇時代」という言葉が流行ったと楽しそうに回想した。 食べ物繋がりとして披露されたのは2012年にリリースの「too late for chocolate?」。ここから「シグナルは恋ゴコロ」、「ライブラリーで恋をして!」と往年のファンの心を揺さぶる懐かしの曲が続く。昼の部でも「スタッカート」、「おとな人間」、「ほほ笑みモード」などを"ファンクラブイベントだから歌える曲"として披露していたが、ファンにとっても、これまで何度も繰り返し聴いてきた思い出の詰まった曲。そんな"神セトリ"を両部共に惜しみなく出してくれた花澤に、客席からは感謝を込めた強く温かい拍手が送られていた。 ここからは、今年4月にリリースした、声優デビュー20周年を記念したアルバム「追憶と指先」に含まれている2曲が続けて歌い上げられる。曲本来の疾走感にアコースティックの温かみがじんわりと沁み込んだ「ないものねだりのGreeDy」、アルバムのシークレットトラックである「追憶と指先」。花澤とファンが過ごした2024年の1年間を追憶するとともに、これからもまだまだ一緒に楽しんでいきたいという未来への高揚感を、会場一体となって噛みしめているようだった。 最後の曲は、アニメ「久保さんは僕を許さない」オープニングテーマでも知られる「ドラマチックじゃなくても」。心が締め付けられる切なさと明るさが同居する心地よいメロディと歌声が響き渡り、一言ずつ心を込めて歌い届ける花澤の姿に目頭が熱くなった。 アコースティックパートが終わると舞台袖から稲田が再登場。グッズ紹介を挟んだ後、「ここは竜宮城って設定だからね、みんなを地上に送り届けないと」とファンを地上に送ることに。カナ姫(花澤)は竜宮城の後片付けをするからと舞台袖にはけるが、最後は子亀となって甲羅を背負って登場。イベント入場時にファンは玉手箱の装飾をされた小さな封筒を渡されるのだが、「玉手箱は決して開けてはなりません。決して!開けてはいけません!」というカナ姫からの盛大なフリの込もった伝言を伝えると、ファンは一斉に開封。中には花澤の秘蔵プリクラが入っていた。 地上にファンを送り届けた花澤は、「1年の最後にみんなの顔を見れてよかった!ありがとう」と笑顔でイベントを締めくくった。 花澤香菜ファンクラブDestination Clubでは、イベント参加申込みのほか、終演後コメント動画やブログなどファン必見の限定コンテンツが配信されている。声優、アーティストと精力的に活動を続ける花澤のこれからに、まだまだ目が離せそうにない。 取材・文 ヤマ
HOMINIS