「Googleマップの口コミ」のお礼にお店で割引やクーポンを貰うのはアリなのか、違反ではないのか?
飲食店やお店を探すときに、Googleマップの口コミを参考にしている人は少なくないのでは? たとえば筆者は出先で「ラーメンが食べたい」と思ったとき、近くのラーメン店を調べて、Googleの口コミの星が多いかつ高いお店を選んでいます。 【写真でわかる】意外と知らない、Googleマップの便利機能15選 一方で、イメージ画像のように「口コミ投稿にご協力お願いします。レビュー割500円オフ」というようなリーフレットやチラシを店頭で目にする機会も増えたのでは?
「お店側が客に依頼して口コミを書いてもらい、500円オフクーポンなどのお礼を渡す」のでは、口コミの信頼性は薄れてしまいそうなものです。自分がラーメン店で食事をする際に、Googleマップに口コミをしトッピング無料券などのクーポンを貰った場合は「ステマに加担した」ことにはならないでしょうか。 「Googleマップの口コミ」のお礼にお店で割引やクーポンを貰うのはアリなのか、解説します。
「Googleマップの口コミ」のお礼に割引やクーポンを渡すのはガイドライン違反
まずGoogleのガイドラインでは口コミに対する報酬やインセンティブの提供は禁止されています。具体的には「実体験に基づいていないコンテンツの投稿に対して報酬を支払う、またはそのような投稿を促す行為」「企業が割引、無料の商品やサービスと引き換えに投稿を促したコンテンツ」などがガイドライン違反に該当します。 無料サービスやクーポン提供などによって募られた口コミは、ポリシーに違反しているとしてGoogle側に削除されることもあります。 ■消費者庁による措置命令の対象になる可能性も Googleのポリシーだけでなく、「やらせ口コミ」はステルスマーケティングにあたるため、消費者庁による措置命令の対象になることも。たとえば2024年6月には、Googleマップの口コミに高評価登録したら割引があると依頼したクリニックを運営している医療法人に措置命令がくだされています。
具体的にはGoogleマップの口コミに星4か星5をつけることで、インフルエンザワクチンの接種代金を550円割り引くと顧客に案内していたとみられ、景品表示法に違反する行為(同法第5条第3号(ステルスマーケティング告示))に該当するものと消費者庁によって判断されています。