3秒押すだけ!予約が取れない鍼灸師が教える「最強万能ツボ」スマホ・パソコンの首肩こりをスッキリ解消
何気なく手にしたスマホ。気がつくと1時間以上経っていた…という経験は、誰しもが思い当たるはず。さらにパソコン作業や家事なども重なって、特に働き盛りの現代人の首や肩はガチガチに。 【写真】医者が教える、本当に摂るべき「必須サプリ」 TC鍼灸マッサージ院の院長で鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の森田遼介氏は、不調に合わせたツボの取り方や不調との向き合い方をSNSなどで発信している専門家。前編【自律神経の専門家が警鐘…”働き過ぎ”な日本人にすすめる「昼寝」と「一人時間」の驚くべきメリット】に引き続き、100通りの簡単なセルフケア(養生)の方法を紹介する同氏の著書『自律神経にいいこと大全100』より一部を抜粋・編集し、自分で簡単に押せるおすすめのツボと基本的なツボの刺激方法を紹介します。
首肩こりに「手三里」のツボ
首や肩のこりに効く代表的なツボのひとつに「手三里(てさんり)」があります。 腕からのつながりを見てみると、場所は、肘を曲げた時にできるシワの先端から、人差し指方向へ指3本分(人差し指から薬指の幅:2寸)スライドさせたところの圧痛点を探してください。刺激する方法は、指圧や優しく揉む、お灸やカイロなどで温めましょう。 鍼灸院では仰向けの体位で治療をスタートするところも多いですが、私はこの手三里の硬さを触るだけで首肩こりの度合いがある程度分かります。みなさんの中にも、首や肩がつらい時、無意識にコリコリとツボを触っている人も多くいると思うのです。 特に、集中して画面を凝視している時に頭が前に出ている姿勢が多い人や、歯の噛み締め癖がある人は、首の側面にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や、あご周囲の筋肉が張りやすいことから、首肩こりが発症しやすくなります。
首肩こりのサブツボ 「曲池」
「曲池(きょくち)」は、肘を曲げてできるシワの外側端にあるツボです(前図参照)。曲池は、首肩こりの他にも歯痛や過敏性皮膚炎、風邪の頭痛、眼精疲労、生理不順、のぼせなどの治療時に使用されます。 手三里から曲池の間のエリアにこりを見つけられる人も多いので、一緒にチェックしてみましょう。 ところで、つらい局所(首や肩)以外の部分を刺激することに疑問を持つ人もいるかと思いますが、それは手三里が属する経絡(けいらく)が、肩や首へとつながっているためです。 経絡とはツボとツボを結ぶ道のことで、手三里が属する経絡である「手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)」は、人差し指から始まり、前腕、手三里を通って、肩・首の側面・顔面へとつながりがあります。