「オリンピックの価値感は…」 U-23モロッコ代表FWの挑発行為にスペイン国民が激怒? 現地メディアが報道【パリ五輪】
U-23スペイン代表は現地時間5日、パリ五輪(パリオリンピック)2024・準決勝でU-23モロッコ代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。この試合でのモロッコ代表FWスフィアン・ラヒミのゴール後の振る舞いに、スペイン国民は激怒しているようだ。スペインメディア『MARCA』が、同日に報じている。 【決勝トーナメント表】パリ五輪 男子サッカー U-23スペイン代表はこの試合で、33分にMFパブロ・バリオスがボックス内でファウルを取られ、PKを献上。これをラヒミに決められ、U-23モロッコ代表に先制点を許す。その後、なかなか決定機を作り出せないU-23スペイン代表だったが、65分にフェルミン・ロペスが同点弾をあげると、85分には途中出場のフアンル・サンチェスが右足でゴール左へと沈め、逆転に成功。そのまま2-1で逃げ切り、2大会連続の決勝進出を勝ち取った。 試合後、多くのスペイン人の怒りに触れたのは、U-23モロッコ代表のPKのキッカーを務めたラヒミのゴールパフォーマンス。ラヒミといえば、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)23/24の決勝で横浜F・マリノスを破り、優勝したアル・アインのストライカーだ。今大会で6得点目となるゴールを記録した点取り屋は、PKを決めたあと、GKアルナウ・テナスに近寄り、両手を広げて踊りながら挑発した。 この行動に『MARCA』は、「オリンピックの価値観は、ラヒミには合わない。モロッコ人FWがPKを決め、スペイン人GKのテナスを嘲笑した」とXに投稿している。さらに同メディアは、「ソーシャルネットワーク上で物議を醸したこの状況に、スポーツメディアも黙っているわけにはいかない」と伝えた。挑発されたものの、きっちりと勝ち切ったU-23スペイン代表は、金メダルをかけて、日本時間の10日1時からU-23フランス代表と対戦する。
フットボールチャンネル編集部