Uターン、各地で交通混乱 羽田事故、能登地震の影響続く
年末年始のUターンラッシュが3日、ピークになった。羽田空港事故に伴い空の便は欠航や遅れが続出し、能登半島地震による混乱も続いた。古里や行楽地から帰る人たちは対応に追われ、「落ち着かない」と疲れた表情を見せた。 羽田空港。夫と岡山空港から到着した東京都の団体職員中村ゆりさん(44)は「無事に帰って来られて良かった」。前日は羽田に向かう日航機が事故に伴って引き返し、岡山駅近くのホテルで1泊することになった。 成田空港。東京都新宿区の女性会社員(34)はシンガポールの友人に会ってきた。「新年から地震や事故が続き驚いた。遅れを心配したが、問題なくほっとした」 高知空港。羽田行きの乱れを知らせる案内が出て、カウンター前は行列。家族で帰省した大阪府茨木市のパート松村美奈子さん(52)は、都内に住む娘(24)が乗る全日空便が約2時間遅れ、「娘が昼からの仕事に間に合わない」と困惑した。 秋田空港。秋田県五城目町の石井邦子さん(79)が乗る羽田行きに遅れが出たが「欠航にならなくて良かった」。