創成館高が通信制を新設 来年4月、長崎県央地区で初 「学び止まらない環境を」
長崎県諫早市貝津町の創成館高(奥田修史校長、810人)は全日制課程(普通科、デザイン科)に加え、来年4月に通信制課程を新設する。奥田校長は「生徒のライフプランによって、新しい学びのスタイルを選べる時代。学びが止まらない環境をつくりたい。既に数多くの問い合わせがあり、ニーズは高い」と話す。 県などによると、本年度時点で通信制課程がある県内高校は長崎、佐世保両市の4校(県立、私立各2)。県央地区では同校が初めて。 同校は1988年に設立し、最新の情報通信技術(ICT)を活用した学習法と生徒の個性を引き出す教育が特色。これまで通信制高校への編入を希望する生徒が一定数おり、学校探しや煩雑な手続きにかかる生徒らの心身、経済的負担は重かったという。 そのため、同校は約15年前から、学校法人益田永島学園明誠高(島根県)の広域通信制課程の協力校として、創成館高で継続して学べる態勢を設けていた。しかし「創成館に入学し、明誠高の通信制で学んだ生徒にも創成館の卒業証書を渡したい」という奥田校長の思いから、自校への通信制課程の設置を長崎県に申請し、10月に認可された。 通信制課程の定員は各学年80人。狭域のため入学できる地域は本県と佐賀県のみ。各教科・科目ごとにスクーリング(登校による面接指導)とリポート(添削指導)の提出で単位を取得できる。全日制に入学後、プロアスリートなどを目指したり、学校になじめなかったりした生徒が通信制を希望する場合、スムーズに移ることが可能。指導も全日制の教員が当たり、生徒のペースに合った学習や登校ができる。進学や就職相談、資格取得など支援も充実させる。 問い合わせは創成館高(電0957・25・1225)。