伸びはトップ級の坪口竜也

＜13日・福岡ボート・3日目＞ 　大きく視界が開けた。坪口竜也（35）＝長崎＝は3日目9Rで不利枠の6号艇から3着を奪取。不利枠で高ポイントを稼いだことはもちろんだが、レース内容も良くシリーズの終盤に向けて自信を深める一戦となった。 　機力にも手応え十分。元から伸びはトップ級だったが、チルト0.5を試してさらなる確信を得た。「行き足や伸びはすごく良かったし、チルトをハネたけどターン回りも悪くなかった」。チルトアップ特有の回り足の悪さが皆無なら、戦術の幅が広がったのは言うまでもない。 　当地では事故が多く現在2節連続で途中帰郷となっているが、水面に対する悪いイメージはない。「最近の福岡は展開が悪かったりしただけ。伸びを付けてまくる自分には合っている水面だと思うし、いいイメージ。今度こそ結果を出したい」 　養成所で高勝率をマークして卒業チャンプにも輝いた長崎の逸材も、もう35歳。現在6期連続でA2級に甘んじているが、くすぶる現状を打破するべく闘志はみなぎっている。「今期は何としてもA1に戻りたい。何とかしないといけないですね」。秘めるポテンシャルは特大。〝ロマン枠〟を卒業するべく、眼前の一般戦から結果を出しに行く。（森　大輔）