秩父・祭の湯にプライベートサウナエリア マイナス20度の氷点下ルームも
「西武秩父駅前温泉 祭の湯」(秩父市野坂町)に10月25日、「秩父の自然」をテーマにしたプライベートサウナエリアが登場した。(秩父経済新聞) 【写真】マイナス20度に設定した「氷点下アイスルーム」 西武秩父駅直結の同施設は、温泉エリア、フードコート、物販エリアで構成。プライベートサウナが登場したのは温泉エリア内の2階で、8月まで岩盤浴として利用されていたスペース。事前予約制で、専用サウナウエアに着替えた客のみが利用できる。 支配人の新井武雄さんは「コロナ禍以降、黙浴が続いているため、『周りを気にせずプライベート空間で自由にしゃべって楽しめるサウナを作りたい』と思い企画した」と話す。 サウナ室は「月-tsuki-」と「滝-taki-」の2室を用意。いずれも耐熱防水の畳を敷いており、利用客はレンタルしたタオルを敷いて座ったり寝転んだりしてくつろげる。 「月-tsuki-」は定員6人で、天井に月の意匠があるのが特徴。左官職人に「月に見えるようにクレーターなどを表現してもらった」という。12分間で満月から新月への満ち欠けを再現しており、12分時計の役目も果たす。セルフロウリュができ、秩父産のクロモジなどを使ったアロマも用意する。設定は60度。 「滝-taki-」は定員8人で、15分に1度、5秒間のオートロウリュがある。サウナストーンを積んだ山肌に、滝が打ち付けて水が流れ落ちる様子をイメージしているという。設定は70度。好みの温度を伝えれば両室ともに室温の変更も可能。 さらに秩父初となるマイナス20度に設定した「氷点下アイスルーム」を導入。業務用冷凍庫を改装したもので、水風呂の代わりに着衣のままクールダウンする。アイスルーム内は秩父の三大氷柱(三十槌の氷柱、尾ノ内百景氷柱、あしがくぼの氷柱)をイメージしたデザインに仕上げた。20度に設定した「内気浴スペース」には冷蔵庫を用意し、ここで休憩することもできる。 プライベートサウナエリアはスマートフォンの持ち込みが可能なため、自由に写真や動画の撮影もできる。 サウナを体験した、週7回程度サウナに入っているという秩父市在住の橋本健太郎さんは「服を着たままサウナに入る体験は、思っていたよりも良かった。男女で一緒に入れるし、仲の良い友人とゆっくり過ごすなどのニーズはありそう」と話す。 同施設の運営を行う西武レクリエーション事業部事業運営担当の山口暢久課長は「『裸の付き合い』という言葉があるように、本来は風呂やサウナはコミュニケーションが取れる空間。予約制のプライベート空間なので、リラックスして友人や家族、恋人同士で気兼ねなく楽しんでほしい」と呼びかける。 料金は、平日=2時間3,000円、土曜・日曜・祝日=2時間5,000円。別途入館料が必要で、平日=大人1,100円・子ども700円、土曜・日曜・祝日=大人1,380円・子ども800円。タオルセット=300円、館内着=300円。 温泉エリアの営業時間は10時~22時。そのうち、プライベートサウナエリアは10時20分~、12時40分~、15時~、17時20分~、19時40分~の各2時間入れ替え制。要事前予約。予約は前日まで予約サイト、当日はフロントで受け付ける。
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