南国の爽やかな甘い香り漂う 福島県富岡町でパッションフルーツの出荷最盛期
福島県富岡町で南米原産の果物「パッションフルーツ」の出荷が最盛期を迎えている。紫色に熟れた実が、南国を感じさせる爽やかな甘い香りをビニールハウス内に漂わせている。 町内の解体・土木業サン・クリーンが手掛けている。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を進める町の情報発信の一手として特産品づくりを目指し、2019年から栽培を始めた。 規模は拡大しているが、今年は猛暑による高温障害も発生しているという。それでも収穫した実は糖度15度ほどで甘酸っぱく、華やかな夏を感じる味わいだ。 ハウス近くに自動販売機を設置しており、果実のほか、6次化商品のサイダーやゼリー、ロールケーキを購入できる。社長の高橋雅裕さん(73)は「甘酸っぱい風味を気に入って作り始めた。ぜひ味わってもらい富岡のことを多くの人に知ってほしい」と話す。