【動画】高校通算49本塁打の「ボンズ」 広陵・真鍋慧が描く放物線 センバツ注目選手
◇第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場) 広陵(広島)の真鍋慧一塁手(3年)は、世代を代表するスラッガーだ。 189センチ、90キロの恵まれた体格でスイングスピードが抜きんでている。中井哲之監督(60)から入学当初に付けられたあだ名が「ボンズ」。米大リーグで通算762本塁打を放ったバリー・ボンズに「顔が似ているから」というのが由来だが、「飛ばす力は歴代で一番」と実力も認められている。 1年時から主軸を任されたが、本人は「自分はホームランバッターではない」と思っていた。新チームになった昨夏、コーチから「本塁打をぼんぼん打てや」と発破を掛けられ、「本塁打の打ち損ないが安打」と考え方を変えた。そして、量産態勢に突入した。 理想を具現化したのが昨秋の明治神宮大会準々決勝・東海大菅生(東京)戦。七回、高めの球を強振し、右翼席中段まで運んだ。「角度が一番良かった」。高校野球ではめったに見られない大きな放物線を描いた。決勝の大阪桐蔭戦でも一発を放ち、高校通算49本塁打に達した。 昨年のセンバツでは4番として、2試合で7打数4安打と躍動したが、一発は無かった。チームも2回戦で敗れただけに「本塁打も打ちたいが、ここ一番で一本打ちたい。日本一、やってやろうと思います」。2度目の聖地で進化した姿を見せる。【生野貴紀】