残りシーズン30試合弱…中日・ビシエドは再び1軍でプレーできるか? 来季は他球団の可能性も
中日の助っ人、ダヤン・ビシエドの周辺がにわかに騒がしくなっている。 来日9年目の今季はFA権を取得し「日本人扱い」になったが、わずか15試合に出場したのみ。本塁打も1本と寂しい数字に終わっている。2軍では57試合出場で打率.290、5本塁打と格の違いを見せるも、本来の居場所ではないのは誰もがわかっている。 【動画】スタジアムを熱狂させた待望の一発!ビシエドの今季1号ホームランを見る そんな中で注目すべき発言があった。 ■地元応援番組で去就に言及 8月25日、地元ローカルの応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC)にて放映された、ロングインタビュー。反響は大きく、一時はXのトレンド1位に「ビシエド」が載るほどであった。 11分53秒にわたるVTRの中で、インタビュアーから「確実に来シーズンもいるとは言い切れない?」と聞かれたビシエドは、即座に「No,No」と返答。通訳も「絶対に来年もいますとは言い切れません。残念ですけどね」と心中を察するように翻訳し、本人が「今はとても混乱しています」と結んだ。 寂しそうな笑顔を見せながら、来季の去就が不透明な旨を明かしたビシエド。今季で35歳を迎え、3年総額1000万ドル(当時のレートで11億3000万円)の契約も切れる。残念ながら、来季に他球団のユニフォームを着ている可能性は否定できない。 ■助っ人を超えた「精神的支柱」 2016年に来日したビシエドは、18年に首位打者&最多安打のタイトルを獲得。26本塁打&99打点、OPS.974とキャリアハイの数字を残した。以降は徐々に成績を落としつつも、貧打に喘ぐ中日打線の中で柱として在り続けてきた。 一塁守備もハンドリングが名人級で、失点を未然に防いできた。温和な性格、若手の面倒見の良さは折り紙付きで、彼を悪く言う人は聞いたことがない。ファンの支持も大きく、活躍時はハッシュタグ「#俺たちのビシエド」がタイムラインを埋めた。もはや助っ人を超えて、チームの精神的支柱でもあった。 ただ、ここ2年は深刻な不振などから出場機会がめっきりと減っている。 ■残り試合の1軍可能性は低い? 残り30試合弱になったペナントレース。中日はすでに自力CS消滅と、今季も苦しいシーズンを送っている。果たしてビシエドは再び1軍に勇姿を見せることはあるのか。 残念ながら、筆者はその可能性は低いと見ている。ビシエドの守る一塁は若手スラッガーの石川昂弥が座り、中田翔と中島宏之が不在でも呼ばれなかった時点で察するほかない。チーム状況的にベテランが欲しい訳でもなさそうで、このタイミングでインタビューに応じたのも、ビシエドなりに「引き際」を考えていると捉えるのが自然だ。 ビシエドとドラゴンズとファンの蜜月は終わりを迎えつつある。せめてもう一度、大歓声で迎えられる背番号66を見たいものだが、果たして。 [文:尾張はじめ]