活動再開で21人がそろった! 少年忍者TDC振替公演ライブレポ
8月17日(土)~9月1日(日)まで『PASSION!! ~忍 in the Summer 2024』をTOKYO DOME CITY HALL(TDC)で絶賛開催中の少年忍者。台風7号の影響で公演中止となった8月16日(金)の振替公演を行った8月22日昼公演の模様をレポートします。 【画像】21人が揃った少年忍者のパッション! TDC公演の模様はこちら!
少年忍者が久しぶりに21人揃ってパッションを炸裂させた真夏のステージ!
8月中盤からひと足遅れて、少年忍者の夏がやって来た。彼らがTDCホールで有観客の単独ライブを行うのは初めてのこと。2020年8月の「Summer Paradise 2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂」以来、4年ぶりのTOKYO DOME CITY HALL公演だ。 すっかり夏の風物詩となったジュニアのTOKYO DOME CITY HALL公演で、少年忍者が熱い夏の思い出のひとときを創り上げる。テーマは、“PASSION”。もはや少年忍者の代名詞となったワードを掲げて、少年忍者21人とバックに付くジュニア24名の総勢45名がステージに立った。 意気込みコメントでは、織山尚大さんが「今年の夏は、自分たちが今やらなければならない事を本気で形にしたコンサートになります。“少年から青年になる”そんな一瞬一瞬をどう形にするのか、そして、少年忍者を好きでいてくださる方たちに今届けたいことをどうすれば形にできるのか、このふたつを本気で試行錯誤しました」とコメントを寄せていたが、瞬く間に成長し続ける今の少年忍者だからこそ見せられる、燃えたぎるPASSIONを1曲目から魅せつけたステージに。 磨けば光る原石=少年忍者を象徴するモニュメントがレインボーに光り始めると、いよいよステージが幕開け。ライブ直前にダンス動画を配信して、会場にいる全員で踊れるダンスも盛り込まれる迫力のパフォーマンスを披露。“何度でも立ち上がって限界を突破しろ”というメッセージが彼らにぴったりな「KEEP GOING」や「TDC、行こうぜ!」の織山さんの声で始まった「Merry Very Go Round」では、フォーメーションやボーカルをクルクル変えながら、彼らの魅力を届けた。 ユニット曲もあり、田村海琉さん、小田将聖さん、安嶋秀生さん、ヴァサイェガ渉さん、瀧陽次朗さんは、嵐の「P・A・R・A・D・O・X」を黒いジャケットを翻しながら披露。ヴァサイェガさんが重低音ラップであおる中、ハードに色っぽくダンス。久保廉さん、山井飛翔さん、長瀬結星さん、稲葉通陽さんは、パーティのごとく、King & Princeの「Funk it up」をミラーボールが眩しく光る中、ファンキーダンス。シルバーのラメジャケットをクールに着こなし、躍動的なパフォーマンスを魅せつけた。 SixTONESの「Boom-Pow-Wow!」を選曲したのは、内村颯太さん、黒田光輝さん、鈴木悠仁さん、川﨑星輝さん。モノトーン衣裳で踊る姿は、勢いたっぷり。コール&レスポンスコーナーでは、内村さんが「今日は焼肉屋さんの好きなものを言います」と前フリをして、「ハラミ!」「タン塩!」「お塩!」「トング!」と叫ぶ。予想もしない「トング」というワードに戸惑う会場。「トング?」とメンバーたちもニコニコ笑顔だ。 MCでは、川﨑皇輝さんが「2つに分けて、どっちの方が声出るかなってやつをやろう。真ん中にいる渉くんよりこっち(上手)にいる人とそっち(下手)にいる人で分けて。こっちの声出しを涌さんお願いしていいですか?」と提案。上手の仕切りを任された元木さんが「こっち側からですからね。“私、関係ない”じゃないですからね。皆さん、声出せますか?」と、あおると「イエーイ」と控えめな歓声が。「あれ? 夏バテかな」と気を取り直して、「俺たちと楽しめますか?」と2回目のコール&レスポンスを。 下手の仕切り役の檜山光成さんは、「皆、分かってるよね。行くよ! じゃあ、渉よりこっち側の人、盛り上がれんのかい?」と声をあげ、「イエーイ!」と会場。どっちの声が大きかったか、ジャッジをしたのは、ヴァサイェガさん。「どっちかな。1回で限界突破できた、こっちかな」と、檜山さん側が勝利。すると、「これは俺の責任です。すみません、やらせていただきます」とステージで腹筋を始める元木さん。 すると皇輝さんが「皆が一番声出るやつをやりたい。台風への恨みを“イエイ”で返して欲しい。行くよ! じゃあ、“台風恨んでるかーい?”で、行くからね? 振替公演にいらした皆様、台風を恨んでるかい?」と、会場に尋ねると、「イエーイ!」とこの日一番の大きな声が巻き起こった。 コール&レスポンスで盛り上がったところで、星輝さんが給水の「いただきます」コールを。「皆さん、ペッボトル開けていただいて…。水筒でも大丈夫です。ペットボトル開けていただいて。掲げていただいて。せーの、いただきます!」という声で会場もメンバーも一同水分補給タイム。檜山さんが水をこぼして、「すみません、ステージに水をこぼした子どもがいます」とメンバーに報告される場面も。 皇輝さんがMCを仕切り直し、「今回は初日の振替公演です。お待たせいたしました、皆さん。約1週間ぶり、よくお越しくださいました。ありがとうございます。昨日の夜の大雨もちょっとヒヤヒヤしたんですけど。市ヶ谷が雨がすごくて。それこそね、水道橋とかね、さっきも雨降っていたんでしょ?」と台風や大雨の中、会場に足を運んでくれたファンをねぎらう。 そして、新曲の新衣裳を説明したのは、星輝さん。「今回、制服をコンセプトにして、皆がちょっと同じ学校の生徒みたいな感じでパフォーマンスできたらいいな、みたいな。渉、青木(滉平)と、おり(織山)、4人で考えました」と報告。会場やメンバーからも制服衣裳について「可愛い」という声があがる。 皇輝さんが「皆さん前半いかがでしたか。ここは好きという推しポイントを教えてほしいなって思います」と尋ねるとヴァサイェガさんが「映像で観ていて、登場がめちゃいいなって」と登場の場面がいいとアピール。今回のセットでは、21個の扉が登場するのもポイントだという。1曲目の新曲「Na Na Na」については、皇輝さんが「皆さん、振付覚えていただきました? 簡単だったでしょ。あれね、振り付けの動画なんかもね、今回公開させていただいたりしましたけども、ぜひ今後も踊っていただけたらなと思います」。 ここで、活動復帰した内村さんの話になり、皇輝さんが「うっちーが帰ってきたんですよ。“トング”って聞いたとき、うっちー帰ってきたな、と(笑)」と、「Boom-Pow-Wow!」での内村さんのコール&レスポンスの話に触れると「焼肉屋さんの好きなものだから、メニューじゃなくてもいい」と主張する内村さん。「ハラミとタン塩が来て、ヘルシーだなと思ったら、塩単体で来て(笑)」と内村さんのユニークな発想に驚くと皇輝さんに「タン塩にお塩かけんのめっちゃウマいから!」と内村さんはキッパリ。「でも、本当にみなさん温かく見守ってくれて…帰って来させてくれてありがとう」と会場にお礼の言葉を伝えていた。 そんな内村さんは、今回のライブについて「ファンの皆さんのおかげでまたステージに立てます。どう感謝を伝えられるかを常に考えながら今回の公演に臨んでいます。ファンの方々の少しの癒しになれたら、元気の源になれたら、とてもうれしいです」とコメントしている。 MC明けは、約6年前に少年忍者が披露していた「Mr.Jealousy」を歌うミライBoys。少年忍者がまだ幼かったあの頃を思い出される、同じ振付でダンスする姿に会場から「可愛い」の声があがった。ここからはジュニアと少年忍者がコラボして夏気分を盛り上げる楽曲たちを届けた。 後半のユニット曲は、皇輝さん、檜山さん、北川拓実さんがSixTONESの「マスカラ」をシャツに黒パンツの大人っぽい衣裳で披露。グラスにお酒を注いでから、スポットライトを浴びながらセクシーにダンスする3人。椅子に座ってパフォーマンスやネクタイをゆるめながら踊る場面も。最後は3人が1つのグラスに色付きの飲み物を注ぐと3色が混じり合う。 織山さん、深田さん、元木さん、青木さん、豊田さんの5人で披露したのは、バトラーたちがお嬢様をめぐって恋の火花を散らすKing & Princeの「バトル・オブ・バトラー!」。この曲では、日替わりでお嬢様が出したお題で対決。今回は、「疲れて帰ってきた私を癒す一言」でバトルすることに。トップバッターの深田さんは「疲れたの? おいで!」。二番目の豊田さんは「俺の大好きな人! お帰りなさい」、青木さんは「なぁなぁ、今日一緒にお風呂入らん?」、元木さんは「疲れちゃったか…甘えるな~」とツンデレ気味。ラスト、織山さんは「もー、早くお風呂入って一緒に寝て!」と甘えん坊モード。 上機嫌のお嬢様からのご褒美は、「私にプロポーズする一言」。ルーレットで選ばれたのは、深田さん。「こんなん罰ゲーム…」と一瞬、おじけつきながら、「ハイ、分かりました…。ずっと大好きです! 僕と結婚してください」。照れながらのプロポーズに元木さんが「まだ足りないよな」と観客を見まわす一コマも。 そして、ラストスパートのMemoriesコーナーでは、これまでさまざまなステージを経て、今に辿り着いた少年忍者が感じられるセットリストに。 1曲目はアリーナ公演ではかなわなかった内村さんも揃って21人の「The Shining Star」。星輝さんが「僕たち少年忍者は、汗を流すこの姿を通して、言葉より鮮明に気持ちを届けられるグループです。だからこそ、そんな気持ちの根源である情熱を今回タイトルに置いて、ステージを作り上げました」とこのライブに込めた想いを語れば、元木さんも「5月に少年忍者の目標のひとつである横浜アリーナに立ち、さらに成長しようとこのTDCに立ちます。来年、再来年、その先は少年忍者のことをより多くの方に知ってもらって、幸せを届けたいとおもいます」と熱さ全開。 皇輝さんは、「僕たちの歴史は、すべてパフォーマンスに詰まっています。だからこそ一つひとつが大事な作品であり、大切な宝物です。続いてのコーナーはそんな宝物を詰め込んだコーナーをご覧になっていただきたいと思います。昔から少年忍者を好きでいてくださっている方にも、今日初めて来たよっていう方にも愛してくださっている皆さまに捧げます。何より楽しんでいただけたらと思います」と曲フリを。これまで披露してきたKing & Princeの「RING DING DONG」、KAT-TUNの「ツキノミチ」などを披露。 ラストソングとして歌ったのは、Hey! Say! JUMPの「パレードは終わらない-Life is an Adventure-」。不安に押しつぶされそうになる心境を歌詞にのせて内村さんが歌うと、「大丈夫」と内村さんに優しく寄り添うようにそばで歌う黒田さんと元木さん。次々とメンバーが内村さんを中心にして優しく守るように取り囲み、一人ではなく仲間がいるから道なき道を歩めるという曲をうたう姿から少年忍者の21人の絆が感じられた。 そして、一人ひとり名前を名乗り、ラストに「日本を代表するアイドルになる」と力強く宣言。21人という大人数だからこそ、夢を叶えようとするパワーもそれだけ強大。少年忍者がPASSIONを武器にその夢を叶える未来に期待したい。
写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子