シリア指導者が「洋服」姿 穏健姿勢をアピール
【エルサレム共同】シリア暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」の指導者は通称がジャウラニ氏で本名はアハマド・シャラア氏。シャラア(ジャウラニ)氏は洋服のジャケット姿でメディアに登場する機会を増やし、本名も前面に出して穏健姿勢をアピールしている。HTSは国際テロ組織アルカイダ系組織が前身で、イスラム教の厳格な解釈に基づく統治を懸念する声が国内外であるためだ。 【動画】「自由シリア」入国歓迎 共同通信記者ルポ
AP通信はシャラア氏について、長年のアルカイダとのつながりを断ち切り、多元主義と寛容の擁護者として自らを描写し「自身のイメージをつくり直そうと努めてきた」と指摘した。 英BBC放送のインタビューに応じたシャラア氏は、戦闘服や宗教的な衣装ではなくジャケットとシャツ姿でリラックスした様子だった。BBCはシャラア氏について「(同氏らが)過激派と決別していないと信じる人に安心感を与えようとした」と伝えた。