ゴメスに代打。金本采配の是非?!
甲子園がどよめく。18日、交流戦のソフトバンク戦の7回。7回一死走者なしで、5番のゴメスは打席に立たず、代打・狩野が告げられた。15日のオリックス戦の第4打席から、17、18日のソフトバンク戦と、3試合にまたがって7打席連続三振。この日は、4回に打席内で移動しながら千賀のフォークに対応しようとしたが、バットは空を切った。代打を送られるのは、来日以来3年目にして初。金本監督は、「当たる気がしないでしょう。本人も、どうしていいのかパニクっているところもある」と、決断理由を語った。 代打・狩野はライトフライだった。 5月26日のヤクルト戦を最後に本塁打から遠ざかり、打点も10日の日ハム戦から6試合ない。リーグ戦の数字を交流戦の数字を比較すると、その不振ぶりは顕著で以下の数字である。 リーグ戦 交流戦 打率 .280 .217 打点 42 5 四球 25 5 出塁率 .368 .273 アウトコースと落ちるボールに簡単に手を出しボールの見極めができていない。ウイークポイントを逆手に取ることも、カバーすることもできていないのだ。 片岡打撃コーチと、オマリー打撃コーチが2人かかりでアドバイスを送り、この日も試合前練習で金本監督が直接、「頭をリフレッシュして、自分で考え好きなようにやってみろ」と声をかけていたが、その効果は出なかった。来日3年目、他球団のゴメス対策も、日本野球のピッチング技術も配球パターンも理解しているはずだが、まるで出口のみつからないような大スランプである。 それでも0-1のスコアの展開ならば、5番で起用している以上、相手のコントロールミスを待って、一発に、かけるべきだったのでは? という考え方もある。外国人選手のメンタル面も含めたフォローのためにオマリー打撃コーチを就任させているのに、まったく機能しない理由と原因はなぜか? という疑問もある。