フランフランが「若年女性」人気を総取りするワケ、アインHDによる買収を経て、再成長できるのか
フランフランは他社との協業の経験もある。かつての大株主、セブン&アイHDとは、2015年からイトーヨーカドー内に「BON BON HOME(ボンボンホーム)」という西海岸をテーマにしたインテリアショップを展開していた。セブン&アイHDからは主に店舗運営のノウハウを学んだが、シナジーは限定的だった。 また、足元のフランフランは利益面の改善が課題の一つとなっている。2021年8月期は売上高361億円、営業利益40億円だったが、2022年度は売上高372億円、営業利益34億円。2023年度は売上高394億円、営業利益25億円と減益基調だ。これは主に円安による仕入れ値の上昇と、出店による先行費用が影響している。
フランフランの独自性や強みを保ちながらも、異業種のアインHDと協力し、再び成長路線を描けるのか。シナジー発現が最大の焦点になる。
井上 沙耶 :東洋経済 記者