東京で学童バイト、新潟で僧侶をしながら… 「昆虫芸人」が帰郷までに叶えたい夢 堀川ランプさん
資格も取得「めちゃくちゃ勉強になった」
学童クラブは放課後、自宅に保護者がいない子どもを預かる場所です。 堀川さんのバイト先が受け入れているのは、小学校1~3年生までの50~60人ほど。4~5人の指導員で担当し、主な仕事は子どもの見守りです。 「学校の先生ではないので、宿題のお手伝いはできません。僕は、外遊び中にケガをしないように見守ったり、ケンカが起きたときの仲裁役をしたりすることが多い」そうです。 普段は新潟に住んでいる堀川さんは、2週間の東京滞在時に5日ほどバイトをしています。 シフト制で、勤務時間は13時から18時過ぎまで。その後ライブに出演し、ライブ後に昨夏からコンビを組んだタイセイさんと新ネタの相談やネタ合わせをするのだそう。 「13時に出勤して、施設の掃除をしながら子ども達の到着を待ちます。宿題がある子には宿題を優先してもらい、終わったら遊びの時間です。天気がいい日はグラウンドに出て外遊びをして、15時におやつ、17時に終わりの会をして送り出し、18時までは残った子どもの遊び相手をします」 月の平均的なバイト代は3~5万円ですが、夏休み・冬休みは午前中から始まるので変動するそうです。 子どもとの接し方もケンカの仲裁も、今では慣れましたが、当初は要領がわからず、苦労したのだそう。また、懐きすぎる子もいて、線引きが分からずに戸惑うことも多かったといいます。 「まわりの先生方に相談しながら、自分なりの工夫も交えて子ども達と接していましたが、3年目の時に『放課後児童支援員』の資格を取得したことで、大きく変わりました」 放課後児童支援員とは、2015年に新設された準国家資格です。2年以上の実務経験があれば研修を受けて取得できるため、勧められたそうです。 「僕は大学で生物学を専攻していて、子どもの教育についての知識がなかったので、迷わず受けました。研修では、子どもの発達や思考を理解するための基礎知識や学童クラブの在り方、支援員の役割などを学びます。それまでの疑問が次々に解決していって、本当に受けてよかったです」