阪神育成D4位・川崎俊哲 ハングリー精神ではい上がる! 「一番下からなので。上に上がっていくことしかない」 支度金300万円、年俸300万円で仮契約
阪神から育成ドラフト4位で指名を受けた川崎俊哲内野手(23)=日本海L石川=が16日、金沢市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸300万円で仮契約した。交渉後に行われたオンライン会見では、佐藤輝明内野手(25)への弟子入りを志願した。 これまではテレビでしか見られなかった遠い存在を師匠に-。虎の一員になった川崎が対面を心待ちにしたのは3学年上の強打者、佐藤輝だ。 「僕の売りはバッティング。逆方向に強い打球を飛ばす打ち方だったりトレーニングの仕方…。しっかり全部、吸収していけたらいいなと」 元日に能登半島地震に見舞われた石川・輪島市出身。輪島高を卒業後は石川で5年間プレーした。右投げ左打ちの遊撃手で、担当の筒井スカウトは「高卒1年目から見ているが、バットが振れる、速球に対する強さが売り」と明かした。 阪神は10月のドラフト会議で支配下選手5人、育成選手を4人を指名した。川崎は〝9番目〟の評価だったが「一番下からなので。上に上がっていくことしかない」と言い切った。 ハングリー精神の塊だ。独立リーグ時代、シーズンオフはガソリンスタンドで働いていた。「生活できないので。野球とバイトをしっかり両立していました」。これからは野球だけに専念できる。 「まずは支配下になること。(将来は)もっともっと輪島が盛り上がっていけるような選手になっていけたら」 目標は、甲子園のスタメンボードに佐藤輝と並んで「川崎」の名前を連ねることだ。(三木建次) ■川崎 俊哲(かわさき・としあき)2001(平成13)年5月2日生まれ、23歳。石川県出身。輪島高1年夏から遊撃手のレギュラーを獲得し、3年夏は投手も務めながら石川県大会8強。20年に日本海リーグ・石川に入団。小柄ながらも広角に放つ力強い打球が魅力で、今季は151打席で打率・282、3本塁打、25打点。174センチ、82キロ。右投げ左打ち。