sumika「“昨日よりできた”と思えたら成長」“周りと比べてしまう”10代に伝える「一歩先に進める」考え方
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。5月16日(木)の放送は、sumikaがゲスト出演。『sumika先生と一緒に話したいこと!』をテーマに、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)とともにリスナーの話を聞きました。そのなかから、「周りと比べてしまう」という17歳のリスナーとのやり取りを紹介します。
sumikaは、2021年4月から2022年6月まで番組内コーナー「sumika LOCKS!」を担当していました。今回は、2年ぶりの登場です。
――リスナー(17歳、高3)が相談したいこと
以前、「夢がたくさんある」と逆電で相談に乗ってもらったことがあるのですが、いまは「医師になりたい」という夢に向けて受験勉強を頑張っています。でも、周りと比べて不安になってしまいうまくいきません。自信を持つための方法を教えてほしいです。
――sumikaは「落ちこぼれ集団から始まった」
こもり校長:高校3年生だから受験生なんだね。受験勉強をするなかで、周りと比べてしまって……劣等感みたいなものがあるの? リスナー:そうですね。テストのあとに、みんなが答え合わせをしているのを聞いて「何か違うぞ……」と思って悲しくなりました。 こもり校長:「みんなはできているのに、自分はできていないな」って? リスナー:はい。 こもり校長:周りと比べてしまう……自己肯定感っていうんでしょうけど。そういうのを上げていく、自分を認めてあげるって、どうすればいいんでしょうかね? 片岡健太(Vo.Gt.):僕らバンドメンバーの共通点として、前に組んでいたバンドがうまくいかなくて、やめたり休止させたりしてsumikaを組んだんです。なのでsumikaというバンドは、言ったら落ちこぼれ集団から始まったんです。だから、周りと比べて自分たちが劣っていると思ってしまう気持ちはすごくわかります。全メンバーわかると思います。 小川貴之(Key.Cho.):わかる……! 片岡:そのなかで俺たちは、どうやって気持ちを保ってやってきたんだろうね……? 荒井智之(Dr.Cho.):比べるべきものが、僕は周りではないと思うんです。僕たちで言ったら、周りのバンドにはうまい人もいるし、かっこいいバンドもいますけど……それはそれだし。自分と周りって環境も違えば性格も状況も違うから、物差しにならないと思うんですよね。だから、そこを比べても建設的ではないと思うんです。 片岡:うんうん。 荒井:僕が比べるとしたら、昨日と自分と今日の自分なんです。昨日の自分よりも今日の自分のほうが、「これができるようになっている」とか、「こういう引き出しが増えたかもしれない」とか思えたら、「それなら、明日は一歩先に進めるかもしれない」ということをやってきたんです。もちろん周りが気になるのもわかるし、どうしても比べてしまうのもわかるんですけど、そこで不安になる必要はないと思います。まずは、昨日の自分と比べてみて……たとえ点数が低かったとしても、「昨日よりできた」と思えたらそれは成長だから。 小川:うん! 荒井:今は自分より高い点数の人がいるかもしれないけど、明日はわからないしね。比べるべきは今じゃない、というのもあるよね。この先、自分のほうが高い点数を取るかもしれないし。そういう考え方でいくと、自分のことを認めてあげられるんじゃないかな、と思います。 リスナー:ありがとうございます! こもり校長:sumika先生の話を聞いて、「そういう視点もあるな」って思えた? リスナー:はい。座右の銘にします! 全員:(笑)。 荒井:そういうふうにやっていけば、絶対にできると思うので。焦らずに、頑張るときは頑張って、褒めるときはちゃんと褒めてあげてね。自分に厳しすぎても疲れちゃうからね。 COCO教頭:そうですね。 こもり校長:すでに、「夢がたくさんある」と相談したころより進めているからね。1つに絞って、夢に向かっているんだから。 小川:かっこいいよ! 成長しているよ! こもり校長:今日のことを思い出して、受験勉強頑張ってね! 小川:応援しているよ! 荒井:頑張れ! 片岡:ともに行こう! ◇ sumikaは、5月15日(水)にニューシングル『Unmei e.p』をリリース。表題曲の「運命」は、TVアニメ『ダンジョン飯』第2シーズンオープニング主題歌です。