トランプ次期大統領、20日に就任式…新政権の課題は【現地報告】
日テレNEWS NNN
アメリカのトランプ次期大統領の就任式が、今月20日に行われます。新政権の課題について山崎大輔記者の報告です。 ホワイトハウスに返り咲き、第47代アメリカ大統領に就任するトランプ氏。大統領選挙では、バイデン政権の物価高対策や不法移民対策への国民の不満が、勝利の要因となりました。 トランプ次期大統領 「私がインフレを終わらせる。バイデン政権が引き起こしたものだ」 「就任宣誓後すぐ、米史上最大の国外追放プログラムを開始する」 大統領選で訴えた減税や規制緩和、雇用の創出などで経済状況の改善をはかり、物価高に対処することがトランプ政権の課題となります。 一方で、打ち出した個別の政策に整合性がなく、関税の引き上げや不法移民の強制送還などは物価高を招くという指摘もあります。 野党・民主党関係者は「物価高への対応に失敗すれば、2年後の中間選挙ではトランプ氏に批判が向かう」と話します。 外交面では、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる戦闘やパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を終わらせるとしています。 トランプ次期大統領 「プーチン大統領はできるだけ早く、私と会談したいと言っている。 会談を待つが、とにかく戦争を終わらせなければならない」 停戦への具体的な道筋は示していませんが、トランプ氏は就任前からウクライナのゼレンスキー大統領と会談するなど、何としても双方を交渉のテーブルにつかせるべく動いています。 これら公約の実現を急ぐトランプ氏は、自らの指示を忠実に実行するメンバーで人事を固めましたが、ブレーキ役が不在の政権に懸念の声も出ています。大統領就任初日だけは「独裁者になる」と公言しているトランプ氏。 初日から関税の引き上げや不法移民対策など、多くの大統領令に署名し、政権奪還を強くアピールする方針です。 大統領選で約束した政策を実行し、幅広い支持を固めることができるのか。短期間での成果が求められる中、トランプ氏の実行力が問われる第2次政権が始まります。