メジャー断念で…国内移籍を選んだFA戦士(5)MLB球団は”獲得熱望”も…?
MLBでは、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が球界を席巻。NPBからも毎シーズンのように海を渡っており、今季も佐々木朗希、小笠原慎之介、菅野智之らがMLB挑戦を決断している。一方で、FA権を行使してメジャー挑戦を目指したが、断念した選手もいる。ここでは、最終的に国内球団への移籍を決断した選手を紹介したい。
川崎憲次郎
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/87kg ・生年月日:1971年1月8日 ・経歴:津久見高 ・ドラフト:1988年ドラフト1位 ヤクルトスワローズのエースとして君臨し、沢村賞にも輝いた川崎憲次郎。2000年オフにメジャー挑戦を目指したが、最終的に国内移籍を決断した。 1988年ドラフト1位でヤクルトに入団。高卒新人ながらルーキーイヤーから4勝を挙げると、翌1990年から2年連続2桁勝利を記録。早くからチームの主戦格として活躍した。 1992年は右肘のけがで一軍登板なしに終わるも、翌1993年に2桁勝利を挙げるなど復活。しかし、1995年以降は再び故障の影響を受け、登板数が激減していた。 そんな中、1997年からは新球・シュートを習得。これが功を奏し、1998年には圧巻の数字を残した。同年は29試合(204回1/3)を投げ、17勝、防御率3.04をマーク。最多勝、沢村賞にも輝いた。 その後も先発ローテーションを回り、2000年オフにメジャー移籍を目指してFA権を行使。MLB球団も獲得の意向を示していた中、熱意あるオファーに気持ちが傾き、最終的に中日ドラゴンズへの国内移籍を選んだ。 しかし、中日ではまたもけがに悩まされ、加入から3年連続で一軍登板なし。移籍4年目の2004年に開幕投手へ抜擢されたが、結果は残せず。同年限りで現役を引退した。
ベースボールチャンネル編集部