退職金「2000万円」でキャンピングカーを購入したいという夫。年金「月15万円」と貯蓄「1500万円」で暮らせるか不安です…
長年勤めた会社を退職すれば、退職金としてまとまった金額を受け取れる場合があります。退職すれば、仕事がなくなった分自由に使える時間が生まれます。その時間を趣味に費やしたいという方もいらっしゃるでしょう。趣味にはお金がかかるため、退職金を趣味に投資したいと考えるかもしれません。 例えば「キャンピングカーを買って、老後は日本全国を旅したい」という夢を持っている方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、退職金を使ってしまうと、その後の生活が不安になるのではないでしょうか。 この記事では、退職金2000万円でキャンピングカーを購入した場合、年金月15万円と貯金1500万円で生活していけるのかをご紹介します。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
退職金を使ってしまっても、年金と貯金で暮らしていける?
退職金を全て趣味に使ってしまった場合、年金と貯金で暮らしていくことは可能でしょうか。月15万円の年金と1500万円の貯金で、何年間生活していけるかを算出してみました。 総務省が公表している「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出と非消費支出は合わせて月28万2497円です。 月15万円の年金収入があるとしても、月13万2497円は貯金を切り崩して生活していく必要があります。1500万円の貯金は、9年程度でなくなってしまう計算です。65歳で退職したとすると、74歳までしか貯金が持たないことになります。 厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性が81. 05年、女性が87. 09年です。 平均寿命まで生活するには、男性は約7年分、女性は約13年分の貯金が足りない計算になります。病気で治療費が必要になったり、介護が必要になったりすれば、さらに多額の出費が発生するかもしれません。その場合、もっと早く貯金が底を突くことも考えられるでしょう。 キャンピングカーの購入に退職金を全て使ってしまうと、その後の生活費が苦しくなるかもしれません。