【宝塚記念】ブローザホーンが菅原明良騎手と人馬ともにGI初制覇! 吉岡辰弥調教師「オーナーと相談しながら状態をみて今後を決めたい」
6月23日の京都11Rで行われた第65回宝塚記念(3歳以上オープン、GI、芝2200メートル、定量、13頭立て、1着賞金=2億2000万円)は、菅原明良騎手の3番人気ブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)が後方追走から直線で大外一気の差し切りV。今春のJRA・GIで3勝を挙げる好調のエピファネイア産駒(桜花賞:ステレンボッシュ、ヴィクトリアマイル:テンハッピーローズ、日本ダービー:ダノンデサイル)から新たなGI馬が誕生した。デビュー6年目の菅原明良騎手は23度目の挑戦で待望のJRA・GI初制覇。タイムは2分12秒0(重)。 2馬身差の2着にはソールオリエンス(7番人気)、さらにクビ差遅れた3着にベラジオオペラ(5番人気)が入り、1番人気のドウデュースは後方から直線で内を突いて伸びたが6着までだった。 宝塚記念を勝ったブローザホーンは、父エピファネイア、母オートクレール、母の父デュランダルという血統。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬で、馬主は岡田牧雄氏。通算成績は21戦7勝。重賞は今年の日経新春杯(GⅡ)に次いで2勝目。吉岡辰弥調教師、菅原明良騎手ともにJRA・GIは初勝利。 ◆菅原明良騎手(1着 ブローザホーン)「返し馬からすごく声を感じていたので、『期待に応えないと』と思って頑張りました。悪い馬場でも走ってくれたのがポイントでした。レースの流れは周りの馬を見ながら考えました。4コーナーを回ってくるときもとても余裕があって手応えがあったので、後は追って伸びてくれたらと思いました。直線を向いて追い出して、すごくいい脚で気持ちよかったです。乗る度に成長を感じますし、まだまだここからGⅠをたくさん勝ちたいと思いますので頑張ります」 ◆吉岡辰弥調教師(同)「すごくうれしいです。今回すごいチャンスだと思っていたので、いろんなことが向きました。大きい舞台で雨が降ったりと運を持っていて、強い相手にも1回のチャンスをつかんだのが、この馬のすごいところ。GⅠホースとなっていろんな選択肢ができますし、オーナーと相談しながら、状態をみて今後を決めたい」