ゼンリン衝撃!『糸魚川市に“糸魚川”はない』 地元では考えてもみなかった地名の由来とは!?「5つの諸説がある」
■有力なのは“イトヨ(糸魚)”説?身近な存在と示す物も
5つの説の中でも、小池さんは「よく聞くのは“イトヨが住んでいる”、というところからの“糸魚川”。市が説明するときにも使う」と話す。 “糸の魚”と書く川魚、イトヨ(糸魚)。市によると、イトヨはかつて糸魚川地域に多くいたというが、昭和40年代前後から河川の汚染などにより、現在は全くと言っていいほど見られなくなったという。 このイトヨが身近であったことを示すのが、糸魚川市の旧市章だ。1921年頃に考案され(当時は町章)、2005年のいわゆる“平成の大合併”で現在の市章に変わるまで使われた旧市章は、イトヨをモチーフとして作られている。 また糸魚川駅前の商店街には、「いとよ広場」と名付けられた小さな広場もある。 イトヨが、この地域の人にとって特別な存在であることがうかがえる。
■起源の真相はいかに…市民「謎な糸魚川のままでいいのでは」
結局のところ、真相は不明な“糸魚川”の由来。一方、市民からは「謎な糸魚川のままでいいのではないか」との声もあがる。 糸魚川市文化振興課の小池さんは、「糸魚川を知らない方も多くいるかと思う。今回話題になったところで、糸魚川を知っていただいて、来ていただけると嬉しい」と話した。
■関川村にも“関川”は無い
一方、県内には関川村もあるが、実はこちらも村内に“関川”という川は無い。村によると、1954年に当時の“関谷村”と“女川村”が合併し、それぞれの名前を取って“関川村”となったとのこと。一方、上越地域に“関川”という川があることから、川を目指した人がたまに間違えて村に来てしまうという…。 身近な地名も、由来を調べてみると新たな発見があるかもしれない。
NST新潟総合テレビ