国産初の量産ミッドシップ、トヨタ「MR2」は139.5万円~と破格の安さでチャレンジしたMRスポーツ【今日は何の日?6月8日】
●その後MRモデルが続いたが、現在MRモデルは国内に存在せず
その後、ホンダのスーパースポーツ「NSX(1990年~)」、ホンダの軽2シーターオープン「ビート(1991年~)」、1992年には軽初のガルウィングを装備したマツダ「オートザムAZ-1(1992年~)」、軽のスペシャリティカー「2代目ホンダZ(1999年~)」、MR-2の後を継いだ「MR-S(1999年~)」、斬新なデザインの軽乗用車の三菱自動車「i(2006年~)」、本格的な軽スポーツ「S660(2015年~)」と、ミッドシップモデルが続いた。 ちなみにミッドシップだが、最近増えているのが、フロントミッドシップ(FMR)である。エンジンをフロントアクスルより後方になるようにエンジンを搭載するミッドシップレイアウトで、車室空間や収納スペースも確保でき、重量バランスをクルマの中心に近づけて最適化できるのだ。 代表的なクルマとして、マツダ「ロードスター」、日産自動車「R35型GT-R」がある。高い走行性能と引き換えに居住性を犠牲にするMRの弱点を解消できるのだ。 ・・・・・・・ MR-2がデビューした頃は、バブル景気に向かっていた日本中が浮かれていた時代なので、もっとパワーフルなエンジンを搭載して、ハイステータスの高性能MRにするという選択もあったかもしれない。最近、MR2復活の噂もあるが、期待したいところだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純