「QRコード」今年で30年 自動車部品大手デンソーが開発
自動車部品大手デンソーが開発した「QRコード」が、今年で30年を迎える。まずは自動車部品や食品の商品管理といった産業用から普及。現在は国内外でスマートフォンのコード決済で利用されることが増え、生活に身近な存在になった。鉄道のホームドア設置に伴う車両改修費を、通常の740分の1に抑えたという意外な使われ方もある。 スマホの普及後はイベントの入場券や交通機関の乗車券に使われるほか、2018年からは「PayPay(ペイペイ)」など決済アプリでの利用が急増。経済産業省によると、バーコードも含むコード決済の22年の国内決済額は7.9兆円と、電子マネーの6.1兆円を初めて上回った。