「欲しいのはポストではない」連日チヤホヤ、今が“売りどき”玉木雄一郎という男
講演会はライブ、街頭演説は路上ライブ
それでも、やっぱり歌は好きで、 《陸上部の先輩や同僚と練習の後や大会の後、よくカラオケ店に行っていた。本格的にカラオケ好きとなったのはその時から。ある店で、徳永英明さんの『壊れかけのRadio』を歌っていたらスカウトされたことがある》 というから大したもの。 卒業した1993年に大蔵省(現・財務省)に入省。ハーバード大学ケネディスクールに留学したほか、外務省中近東アフリカ局や金融庁の証券取引等監視委員会、大阪国税局、内閣府に出向し、3人の行革担当大臣の秘書専門官を務めた。 2005年の衆院選で、香川2区に当時の民主党から出馬するも落選。2009年に初当選。民進党、希望の党を経て、2018年に国民民主党を結党した。 家庭では妻・恵理さんと息子がおり、子どもが小さいころは節分に鬼役に徹するなどよきパパだったようだ。 カラオケのおはこは狩人のヒット曲『あずさ2号』。2007年には地元ラジオ局のカラオケ番組に出演し、公式ブログで《真心込めて歌いました》と報告した。誰かに思いを伝えようとする意味で、政治も歌も同じだという。 《今の政治家のメッセージに思いがなさ過ぎるのかもしれません。私にとって、講演会はライブ、街頭演説は路上ライブです。下手くそでもいいので、今年は、特に、熱くみずみずしいメッセージを発していきたいと思います。魂をちぎって投げつけていきます》(2009年1月の同ブログより) 地元の60代の男性支援者が言う。 「最初に出馬したころは、何がしたいのかハッキリしないところもあったが、最近は自分の言葉でやりたいことをスラスラと話している。私利私欲に走るタイプではない。当選を重ねてもずる賢くならず、腹黒くもならず、情熱にあふれて元気がいい。 歌は聴いたことがないが、今回の衆院選の投開票2日前の決起集会では、跳ねるようにポンポンと壇上に上がり、選挙戦の疲れもみせず、いつまでも若いなと感心した。支援者はみな、口に出して言うか言わないかの違いはあるものの“いずれは大臣か総理大臣になってほしい”と期待しているんだ」