「ROG Rapture GT-BE98」レビュー、約13.5万円のスーパーハイエンド・特盛ゲーミングルーター
ネットワーク機器は意外と熱を持ちやすく、GT-BE98のように10Gbpsの高速な有線LANやWi-Fi 7による高速通信を扱うとなれば通常のネットワーク機器以上に熱を持つのは避けられません。そのためしっかりと冷却に配慮された構造になっているのはハイエンドモデルならではといえます。 またネットワーク機器として最も注目したいのはLANポートです。10Gbpsに対応するLANポートが2つ、さらに2.5GbpsのLANポートが4つ、そして1GbpsのLANポートは1つ、合計で7つのLANポートが用意されています。10Gbpsの光回線と組み合わせた際に、ONUとの接続用だけでなくPCとも10Gbpsでの有線接続を行えるのはハイエンドモデルならでは。
さらに10GbpsのLANポートは「ゲーミングポート」として動作し、ここに繋いだ機器の通信を優先することもできます。また、対応する機器の増えている2.5GbpsのLANポート数も多いため、GT-BE98を導入すれば家庭中のネットワークの高速化が図れるわけです。 その他にもUSBポートが2つ備わっており、外付けのHDDを接続して簡易NASとしてファイル共有を行ったり、USB接続のデータカード(USBドングル)を挿すことでモバイル回線を共有することも可能です。
■ROGブランドならではの特化機能に注目。ルーターとしても高機能 続いてGT-BE98の機能の部分をチェックしていきます。高速な10Gbpsの有線LANやWi-Fi 7に対応するルーターは数多く市場に存在しますが、あえてGT-BE98を選びたい、GT-BE98だからこその機能が数多く存在します。 まず最初に挙げたいのは「ゲームアクセラレーション」です。ゲーミングブランドであるROGを冠した製品だけあって、通常のWi-Fiルーターにはないゲームに特化した設定項目が存在します。
外観でもふれた通り、ゲーミングポートと名付けられた有線LANポートに接続された機器の通信を他よりも優先する機能だけでなく「ゲームブースト」としてゲームの通信を優先する制御を行うようにするといった機能を有しています。 またゲームを快適に遊ぶにあたり、接続するサーバーとの通信状況も重要です。GT-BE98に用意された「ゲームレーダー」ではオンライン接続を行うゲームサーバーのping値を計測できるため、より快適に通信できるサーバーを事前に確認することができます。 ゲームアクセラレーションと合わせ利用すればプレイ時のラグの心配がなく、1フレーム単位で勝敗の決まるシビアなプレイを求められる場合でも安心してゲームをプレイすることができます。
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