【漫画】外国人であふれかえるスキー場を前に、心配なのは「夏の登山」…人気の山は今のうちに登っておかねば!
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさんです。そのたまごさん、気がかりなことがあるそうで――。 【最終コマ】】夏山のすばらしさ、気づかれたくない! * * * * * * * ◆外国人に人気の日本のスキー場 すっかり外国からの観光客が増えた日本のスキー場。有名なスキー場で言えば、北海道のニセコや長野県の白馬などは外国人で溢れかえっているようです。 そもそもなぜ日本のスキー場は、これほどまでに人気なのでしょうか? あくまで私が知る限りではありますが… ●「ジャパウ」とも呼ばれる日本特有のパウダースノー ●スキー場や近隣ホテルの料金の安さ ●空港からスキー場までのアクセスのしやすさ などがその背景にあるのだとか。
◆やや複雑な気持ちにも たくさんの外国人によって日本の経済が活性化するのは嬉しいことですが、頻繁にスキー場を利用してきた私は、やや複雑な気持ちも覚えていたり。 たとえば、私も外国人と同様、滑りやすいパウダースノーを目当てにスキー場へ向かいます。 しかし、実際にはパウダースノー狙いの外国人のアグレッシブな滑りによって、“パウダー”な部分はあっという間に無くなってしまうことも多く、それが悔しい~! もちろん私も負けないぐらいアグレッシブに滑ればいいだけなんですが、スキーの上達はなかなか難しくて…。
◆コミュニケーションに困ったり ほかにも困ったことが。 最近、高速バスを使ってスキー場に行ってきました。夏には白馬エリア登山でもよく使う路線だったのですが、今回乗ったバスの乗車客、そのほとんどが外国人でした。 予約時に… 「周囲の席が外国の方ばっかり、なんて状況だったりして」 と話していたら、まさにその通りに。 バス乗り場へ向かうと、乗車手続きの時点で、乗務員さんと外国の方とのあいだのコミュニケーションがさっそく大変そうでしたが、自分が予約した席に行ってみると、すでに外国人の方が座っているではないですか。 これには困りました。言葉が通じる同士であれば、コミュニケーションをとって席を移動してもらえるのでしょうが、実は私、まったく英語が使えないのです… 幸い乗務員さんの助力もあって、そのお客さんを別の席へと誘導してもらい、事なきを得ましたが、夏の満員乗車に同じ状況になったらどうしよう、とチョット不安に。
◆日本の山が外国人登山客で溢れるなんてことは… 去年の夏、北アルプスの槍ヶ岳山荘に泊まった時にも、外国人観光客の姿をちらほらと見かけました。 宿泊客全体で言えばまだ2割程度といった感じでしたが、私の頭にはニュースでよく見かけた富士山での混雑の様子がよぎり… 今後日本の山、特に夏山の良さが海外でひろまった結果、外国人登山客が溢れることとなり、今でさえ予約が取りにくい山小屋やバスが今以上にひどくなったなら…とここでも不安を覚えたり。 そうした不安が現実となるかはさておき、いまのうちに北アルプスをはじめ、人気の山は登っておかねば! とあらためて思った今年の冬です。
たまご
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