シャリオ クロニクル|ターボ車の追加や4WDの投入、内装色の変更など、マイナーチェンジを重ねていった初代シャリオ
多人数乗車といえばキャブオーバーのワンボックスしかない80年代初頭。当然ながらミニバンという言葉もないこの時代に、ライバルの日産・プレーリーとともに新たなジャンルを切り開いた偉大な三菱・シャリオ。今ではマイナーな存在になってしまったが、日本一のシャリオマニアのもとを訪れ、初代を中心にその足跡をたどってみよう。 【画像45枚】今ではマイナーな存在になってしまったが、日本一のシャリオマニアのもとを訪れ、初代を中心にその足跡をたどってみよう 【シャリオ クロニクル】 まずはデビュー時。このときの搭載エンジンは1.8LのG62B型と1.6LのG32B型で、駆動方式はFFのみだったが、同7月にG62B型ターボ(FFのみ)を追加している。翌84年は6月に最上級モデルとなる2L(G63B型)4WDを追加するとともに、1.8L自然吸気をG37B型に変更。さらに、中央にシルバーモールが入るフロントグリルを採用するなど変更が加えられている。また、10月には1.8Lディーゼルターボ(4D65型)を追加した。85年は9月に改良。エンジンに変更はないが、内装色の変更や4WDの最上級グレードMTにヘッドランプウォッシャーを標準装備するなど、小改良を行っている。 1年後の86年9月には、全車ドアミラー化。加えて、エンジンも刷新。エンジン型式は同じだが、従来の通称シリウス、サターンエンジンから改良型のサイクロンへと移行した。なお、この時に1.8Lターボと1.6Lモデルが消滅。エンジンを基本にすると、ここからが中期モデルとして分けられている。 主要諸元 Specifications 1986年式 シャリオ 1800 MRターボ ELC A/T(D03W) 全長×全幅×全高(㎜) 4445×1640×1525 ホイールベース(㎜) 2625 トレッド前/後(㎜) 1410/1375 車両重量(㎏) 1150 エンジン型式 G62B型 エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ 総排気量(cc) 1795 ボア×ストローク(㎜) 80.6×88.0 圧縮比 7.5:1 最高出力(ps/rpm) 135/5800 最大トルク(㎏-m/rpm) 20.0/3500 変速比 1速2.846/2速1.581/3速1.000/ 後退2.176 最終減速比 3.665 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション前/後 ストラット/トレーリングアーム ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク 後 リーディングトレーリング タイヤ 185/70SR13(前後とも) 初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部