ツアー初の開幕から3連勝のU-25優勝者はどこまで続く? 逆転V狙う22歳の杉浦悠太「可能性はある」
<FOR THE PLAYERS BY THE PLAYERS 3日目◇11日◇THE CLUB GOLF VILLAGE (群馬県)◇7172ヤード・パー71> 史上7人目のアマ優勝 杉浦悠太の飛んで曲がらない”パワーフェード”のテクニック公開【動画】 ポイント加点制のステーブルフォード方式で行われている国内男子ツアー第4戦は、3日目を終えてニュージーランド出身の44歳、マイケル・ヘンドリーがトータル32ポイントで首位立っている。これを追うのが、4ポイント差で25歳の小齊平優和、6ポイント差で21歳の細野勇策らとなっている。今季は、ツアー史上初めて開幕から3戦連続で25歳以下の選手が優勝を挙げており、今週も若手に注目だ。 開幕戦の「東建ホームメイトカップ」は、昨季賞金ランキング2位の25歳、金谷拓実はツアー通算6勝目(アマ時代を含む)を挙げた。2戦目の欧州との共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は、欧州勢を抑えて25歳の桂川有人が大会2度目の制覇を遂げた。そして3戦目の「中日クラウンズ」は、24歳の米澤蓮がうれしい初優勝を遂げている。 2022年シーズンに開幕から香妻陣一朗(当時27歳)、比嘉一貴(当時26歳)、桂川有人(当時23歳)と3試合連続で20代の優勝者が誕生していたケースはあるが、25歳以下となると今年が初めてである。 22年の26試合の優勝者の平均年齢は28.23歳と最も若く、23年の29.54歳が2番目の若さ。優勝者の平均年齢が30歳を下回ったのは同2年を含めて過去に4シーズン(10年、20-21年)とここ数年で世代交代していることがデータで出ており、今季はさらに若い選手の台頭が目立つ。 今大会で逆転優勝を狙う25歳以下の選手は、小齊平、細野のほかにも25歳の清水大成、22歳の杉浦悠太、23歳の新村駿らがいる。中でも注目は杉浦だ。日大4年だった昨年、「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマチュア優勝を遂げた。今季は開幕から8位タイ、7位タイ、3位タイと好調を維持。3試合連続トップ10入りは桂川と二人だけである。 上位進出を狙った3日目は、出だしの1番でダブルボギー以上の-3点を喫したが、その後6バーディ(3ボギー)と巻き返してプラス6ポイントで終えた。「ダブルボギーはもったいないですね。グリーンの傾斜が強いので、グリーンを外した時にアプローチがうまく対応できずにボギーが出てしまった」と反省点もあるが「ゴルフの状態はいい」とバーディが取れているのはいい傾向だ。 プロ初優勝に向けて首位とは9ポイント差と決して小さな差ではないが、「ポイントなので差はよくわかりませんが、(逆転優勝の)可能性はあるんじゃないですか。6打差逆転とかもよくきくのでうまくいければいいかなと」。杉浦を筆頭に、U-25の選手の戦いに注目したい。 ※ステーブルフォード方式…スコアに応じてポイントが加算される方式で国内では唯一の大会。アルバトロス8点、イーグル5点、バーディ2点、パー0点、ボギーマイナス1点、ダブルボギー以上マイナス3点。
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