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（ブルームバーグ）： ギリシャの首都アテネ郊外で大規模な山火事が発生し、数千人が避難を余儀なくされている。家屋に飛び火し、地元の病院も危険にさらされている。

気候変動が山火事の脅威を加速させ、ギリシャは過去20年で最悪のシーズンを迎えている。この夏最大の火災は11日にアテネの北東で発生し、強風と高温、長引く干ばつにあおられた。

火災は現在、アテネ中心部からわずか12キロメートルしか離れていない郊外にまで広がっている。住民には避難勧告が出されている。

11日午後から警察は250人余りを救助。ミツォタキス首相は休暇を切り上げてアテネに戻った。

17機のヘリコプターと16機の航空機の支援を受けて、700人近い消防士が消火作業に当たっており、２人の消防士が軽傷を負った。

キクラデス諸島発着のフェリーは一部が迂回（うかい）している。アッティカ地方の多くの地域では停電が発生している。

ギリシャ本土の気温は今後数日で42度まで上昇し、少なくとも15日まで危険な状況が続くと予想されている。

スペインの最高気温は40度を超え、英イングランドは今年一番の暑さとなる。フランス北部は12日に40度に近づく可能性があり、ロンドンは34度に達すると予想されている。

この夏、欧州大陸の大部分は猛暑に見舞われており、気候変動が各地で熱波を激化させ、農作物や送電網を危険にさらしている。

フランスでは、フランス電力（ＥＤＦ）の原子炉が猛暑の影響を受けており、水温が上がった河川への冷却水の放出が制限されているため、出力が抑制されている原発もある。

原題：Huge Fire Burns on Outskirts of Athens as Heat Sears Europe (1)（抜粋）

--取材協力：Lars Paulsson、Sotiris Nikas.

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