地域最強称号を“高槻”新将棋会館へ!関西B率いる熱血漢・畠山鎮監督は「監督が一番頑張らないと…」新ルールに闘志/将棋・ABEMA地域対抗戦
全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」が1月11日に放送を開始する。チーム関西Bの監督を務める畠山鎮八段(55)は、ルール変更となる今期、「監督が一番頑張らないと」と闘志を燃やす。メンバー選出の方向性は「これからの棋士」。新たな拠点となった大阪府高槻市の関西将棋会館に“最強”の称号を持ち帰ることはできるのか。 【映像】新ルールに闘志を燃やす畠山監督の表情 新・関西将棋会館のオープンから約1カ月。大阪・奈良・和歌山を束ねるチーム関西B率いる畠山監督は、前回大会の後悔を口にする。新会館移設の“華”のひとつとして初代王者を目標に掲げていたものの、結果は予選敗退。「もうちょっと頑張りたかった、もうちょっと出場棋士をリラックスさせることができたんじゃないか、逆にもうちょっと緊張感が必要だったか…。いろいろ自分の後悔はあります」。多くのファンの力を得て完成した新会館だからこそ、その責任感を人一倍強く感じている様子だ。 「もう監督解任かなと思っていました。もう1回監督をやらせていただけるのは、自分としては嬉しいです」。棋界屈指の熱血漢・畠山監督が気持ちを新たに挑む第2回大会。「厳しい戦いにはなると思うんですけど、ふさわしい人を選びたい。何とか“高槻”に良い報告を届けたい」。優勝にかける思いは、どの地区にも負けない気概だ。 ABEMA地域対抗戦2025は、ルール変更も見どころのひとつに。采配はもちろん、プレーヤー個々の力も問われるとあり、監督棋士はよりその存在感を発揮する必要が出てくる。「昨年の勝ち抜き戦は、4連勝、5連勝と勝つ棋士が決まっているというのも面白かったですよね。今年は(ステージ1では)5人の出場登録棋士が必ず出るので、まあ、やっぱり“監督”ですよね。監督が一番頑張らないと、と思っています」。昨年は監督業に特化した畠山八段とあり、今期はプレーヤーとしての表情にも注目だ。 そうなれば気になるのは共に戦う仲間だ。昨年は奈良県出身の愛弟子・斎藤慎太郎八段(31)を軸とした編成で、新拠点の高槻市出身・古森悠太五段(29)の活躍も記憶に新しいところだ。畠山監督の構想は「これからの棋士」だという。「この大会をきっかけに大きく成長してほしいですし、自分が指すことで何かを伝えたいと思っています。少し図々しいかもしれませんが…」。新たなステップを目指すのは、ベテランから若手まで気持ちは同じ。新生チーム関西Bはどんな布陣となるのか、期待は高まるばかりだ。 強い思いを胸に、畠山監督が再び走り出す。「何とか今年は監督の力で選手たちの力を1.25倍くらいにしたい。もちろん本戦は絶対行きたいんですけど、この地域対抗戦で棋士としてみんながもう一段アップしてほしいですね」。目指すゴールは、もちろん頂点だ。 ◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部