川根本町の鳥「ヤマセミ」 生育状況一斉調査 エコパーク10周年記念
川根本町の一般社団法人エコティかわねは9日、町の鳥ヤマセミの生息状況を町内16地点で一斉調査した。南アルプスのユネスコエコパーク登録10周年を記念した事業で、ヤマセミとみられる姿や鳴き声が確認されたという。 約110人が各地点から同じ時間帯に大井川の本流を双眼鏡などで一斉に確認した。桑野山地区では参加者9人が大きさや羽色、鳴き声などヤマセミの特徴を映像で確認した後、河川敷などから調査した。他の動植物の生息状況も調べ、ニホンジカやサツキなどが見つかった。 ヤマセミが多く見られる町に戻すことが目的。約40年間バードウオッチングを続け、企画に携わったエコティかわね会員の沢本等さん(67)によると、河川環境の変化などでヤマセミは15年ほど前から生息数が急激に減少しているという。沢本さんは「大井川の自然環境についても町民に理解を深めてもらえればうれしい」と話した。
静岡新聞社