ファンとタッチするソフトバンク・笹川

　高卒4年目の若鷹が本拠地で躍動した。ソフトバンク・笹川吉康外野手（22）が14日の阪神戦（みずほペイペイ）に「8番・右翼」でプロ初スタメン。5回にプロ初安打を放つと初盗塁も決め、2―0で勝利したチームに大きく貢献した。 【動画】鋭いセンター返し！ソフトバンク・笹川のプロ初安打 　両軍無得点で迎えた5回二死。打席に立った笹川は相手先発・伊藤将が3球目に投じた高めのカットボールを捉え、プロ初安打となる中前打を放った。そして出塁後にすかさず二盗も決めてプロ初盗塁。続く9番・広瀬がプロ初本塁打となる2ランを左翼席へたたき込むと、1歳年上の盟友の一発を喜びながらホームを踏んだ。 　 　試合後の笹川は初安打について「うれしいです」と白い歯をのぞかせた上で「（スタメン起用は）前日の試合後に（奈良原）ヘッドの口から『明日行くぞ』と言われました。すごくうれしかったですね。やっと来たかと思いました」と興奮冷めやらぬ表情でコメント。 　主砲・柳田のまな弟子でもある笹川は〝ギータ2世〟と呼ばれるなど、その潜在能力には大きな期待がかけられている。そんな背番号33は「最終的にはホームランバッターになりたいが、まずレギュラーにならないといけないので、アベレージを打つことに専念したいです」と謙虚な言葉に終始しながらも、向上心をあらわにしていた。 　柳田は現在、右太もも裏負傷で長期離脱中。不在となっている〝師匠〟の分まで大暴れし、鷹の超新星としてますます存在感を見せつけたいところだ。