ドイツのインフレ、再び加速-エネルギー価格の支援措置終了が寄与
(ブルームバーグ): ドイツのインフレ率は4カ月ぶりに上昇した。目標の2%に向かう道のりは平たんではないと警告していた欧州中央銀行(ECB)の予測を裏付けた。
ドイツ連邦統計庁が29日発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月比2.4%。ブルームバーグが調査したエコノミストは前月比変わらずの2.3%と予想していた。エネルギーがインフレ押し上げに大きく寄与した。
この日発表されたスペインのインフレ率も同様に上昇し、3.4%となった。エネルギー価格の上昇を抑えていた支援措置を同国政府が打ち切っていることが背景にある。
ユーロ圏20カ国全体の4月のインフレ率は30日に発表される。総合インフレ率は今年に入り初めてとなる前月比横ばいの2.4%になると見込まれるが、コアインフレは再び低下する公算が大きい。
原題:German Inflation Ticks Up Again as Energy Support Ends(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alexander Weber