どんな組織でも変わらない「2割のプロ」と「8割のアマチュア」の決定的な差…役職や能力は関係ない
仕事で高いパフォーマンスを上げるプロフェッショナルと、クオリティの低い仕事に甘んじてしまうアマチュア。両者の差は一体どこでつくのだろうか? 大手監査法人を3年で独立し、不動産、保険代理業など様々な事業を運営、『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』の著書もある金川顕教氏が、職場において「プロとアマの違い」を生むものは何か、解説する。 【写真】人事評価で「上位5%」に入った人たちの働き方「驚きの共通点」
プロフェッショナルとアマチュア、何が違うか?
僕は、どんな組織でも、そこには2種類の人間しかいないと思っています。 それは、プロフェッショナルとアマチュアです。組織におけるプロフェッショナルの割合は20%で、残り80%がアマチュアです。 よく売り上げの80%は20%の商品が生んでいるとか、20%のセールスパーソンによるものであるとか、組織というものは2:8の法則に当てはめられると言いますが、まさに、この80%のアマチュアは、20%のプロのおかげで仕事がもらえていると思っています。 例えばアーティストにしろ、スポーツの世界でも、大体どの世界においても、20%のプロが輝かしい成績を出し、残り80%は、そのプロの周囲で派生する仕事で生活をしています。 では、そのプロフェッショナルとアマチュアでは何が違うのでしょうか。 答えはシンプルで、僕は、役職や才能、能力でもなく、「当事者意識があるかどうか」だと思っています。当事者意識とは、つまり当事者力のことです。 プロフェッショナルの人には、圧倒的な当事者力、当事者意識があります。そしてこのプロとアマチュアに、年齢は関係ありません。 ですから20代、30代のプロフェッショナルもいれば、40代、50代のアマチュアもいるのです。
当事者力とは、広い視野を持てる力のこと
当事者意識がある人とは、その事柄に自分が直接関わっている人間だと認識している人です。 自分が関わる仕事や物事を、自分のものと捉えて取り組む姿勢が当事者意識です。言われたことだけしかやらないのではなく、言われなくても、積極的に考えたり、動いたりすることができる人です。 任された仕事に対して、他人事に思ったり、やらされていると思っている人は、当事者意識が低いと言えるでしょう。 拡大解釈をすれば、当事者力とは、「誰かのために」「世の中のために」といった、広い視野を持てる力のことです。 もし、みなさんがプレゼンをする機会があった時に、例えば、前日にカラオケで喉がガラガラになったとします。そこで当日の朝に蜂蜜を飲んだり、喉を癒やすために何かをするというのは、自分のことに対しては当事者意識が高いと言えます。 しかし、仮にプレゼンをするもう1人の仲間もその場にいて、その人も喉がかすれていたとしたら、その人のことも自分事として捉えて、喉にいい蜂蜜飴を渡したりできるかどうかが、プロとアマチュアの違いです。