屋内の熱中症が増加「頭が痛くなったら危険」救急医療の最前線に密着 対処法は「体をとにかく『冷やす』」
70代女性は、前日に自宅で意識がもうろうとし、熱中症と診断されました。翌朝になっても熱が38℃台と下がりませんでした。ふだんから窓を開けたり扇風機を回したりしていますが、エアコンは夜の就寝をはじめつけない時間もあるといいます。 70代女性の親族 「電気代が(月)1万円を超えるとちょっと…。少しでも安くするため、時間帯を決めてクーラーをつけるが、涼しくなるまではつけた方がいい」 では、もし熱中症になったらどうすればいいのでしょうか。 広島ハートセンター 木村祐之 院長 「熱をどんどん下げる。方法は冷却しかない。頭に冷たい血がいくように、首やわきのまわりの熱を出す。頭が痛くなったら危険。意識がもうろうとすると、意識障害になる。その手前で防ぐのであれば、水を飲んで、汗を出すなどで体温を下げる」 熱中症は、治療の必要性に応じて、3段階に分類されます。頭がガンガンすると危険で、体に熱がこもっているサインです。さらに症状が進むと、▽意識がなくなる、▽全身のけいれん、▽呼びかけに対して返事がおかしいなど、入院するケースもあります。 もし熱中症になったら、▽日陰や涼しい場所に移動して服を脱がす、▽水分・塩分は状況に応じて補給する。意識がもうろうとしている場合、無理には飲ませない。とにかく、「熱を出す」ことが大切です。 また、救急車の利用の判断を迷った場合、看護師などが応じる電話相談窓口、「#7119」も普及しているので活用してください。
中国放送