Q.「16時間断食」が糖尿病や高血圧の予防になるってホント?
「16時間断食」がオヤジに有効なワケ第3弾。16時間断食は、糖尿病や高血圧の予防にもなるそう。実践中の50代の担当編集・Kは、次回の人間ドックの結果に期待するが、効果は出るのか? 提唱者の医学博士・青木 厚先生に聞いてみました。 ちょい痩せの極意
A.空腹の時間が内臓を休ませるから、腸内環境の改善=健康になります
8時間は何を食べても飲んでもOK! 1日16時間断食するだけ(睡眠時間を含めて可、0kcalの飲み物可)のダイエットを提唱する、40万部突破のベストセラー『「空腹」こそ最強のクスリ』に、「これなら簡単」と感銘を受けた担当編集・K(50代女性)が挑戦。 2カ月で3kg減ったことに気をよくして続けること9カ月の今、体重5kg減(BMI 21.5→19.5)、ウエスト7cm減を達成。結果だけでなく、難なく続けられたことに驚き、これをオヤジさんにも伝えねばと、著者の医学博士・青木 厚先生を取材しました。 空腹の時間を作ることで、加齢や食べすぎによるダメージがリセットでき、「オートファジー(古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組み)」が活性化して、体が若々しく蘇る、まさにオヤジ向きの食事法が「16時間断食」。実践中に浮かんだ疑問を、先生にぶつけてみたのでご注目!
Q.「16時間断食」が糖尿病や高血圧の予防になるってホント?
K 血圧や血糖値が高めです。先生の著書に「16時間断食」が糖尿病や高血圧などの病気の予防にもなるとあったので、期待しています。 先生 僕は糖尿病の専門医なので、患者さんには食べすぎによって内臓脂肪が増えてしまったメタボの人が多いんです。そういう人がダイエットをすると、一般的には体にとって不要な内臓脂肪から落ちて、最初に体重が減っていきます。でも16時間断食は、順序が違うんですよね。 まず便通がよくなり、その次に肌がきれいになるのと同時に血圧が下がる。それから体重が減ってきて血糖値が下がる。どうしてこの順序で効果が出るのか、おそらく腸内環境の改善が理由だと思います。 ファスティング(断食)で空腹の時間を作ると、消化管が休まります。未消化の食べ物が腸に残らず、腐敗による有害物質が発生しなくなるので、腸内環境が悪化しない。腸内で善玉菌が優勢になると、短鎖脂肪酸(※)が増え、消化管のバリア機能が高まり、便秘や肌荒れ、アトピーなどのさまざまな症状が改善されることがわかっているんです。 ※短鎖脂肪酸 大腸で腸内細菌によって作られる有機酸で、酪酸、酢酸、プロピオン酸などの種類がある。有害物質を作り出す悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を整える。 K ダイエットで肌がカサカサになったことはありますが、16時間断食は美容にもいいなんてうれしすぎます! 血圧や血糖値はなぜ下がるのですか? 先生 空腹の時間を作ることで、食べすぎを防げることも要因です。糖質や脂質を過剰に摂ると、増えた中性脂肪や悪玉コレステロールが血管の壁に付着、血液の流れが悪くなり、血圧が高くなる。さらに糖質の多いものを食べすぎると、血糖値も高くなってしまいますから。 K 年々人間ドックの結果が悪くなるので、受けるのが憂鬱だったんですが、数値にどんな効果が出るのか、次回が楽しみになってきました♡