父親の介護で働けず、自分の老後資金が全くありません。親の資産をあてにするのはだめですか?
親の介護に専念するために働けず、自分の老後資金が確保されていない状況は、現代では多くの人が直面する可能性のある難題です。このような状況で親の資産を頼りにすることはひとつの選択肢ですが、その選択にはさまざまな考慮すべき点が存在します。 そこで、親の資産をあてにすることが適切な選択肢なのか、メリットやデメリットを解説します。
親の介護と老後資金:親の資産活用はアリ?
親の資産を自分の老後資金として活用することはひとつの選択肢として考えられますが、その前にいくつかの重要なポイントを確認する必要があります。それは、親の老後生活にかかる費用や親の意向、相続の準備などです。一般的に、親の老後生活の計画と準備については、子が30代や40代のうちに考え始めるのが理想といわれています。 これらのポイントはいずれも親としっかり話し合って決めることが大切であり、親の生活状況や健康状態、資産状況なども考慮する必要があります。
自分の老後資金がない! 親の資金をあてにするメリットやデメリット
親からの資金援助を受けることには、メリットやデメリットがあります。主なメリットは、以下の通りです。 ・自己負担の軽減 親からの資金援助(贈与)があると、援助を受けた分だけ自己負担を少なくできます。 ・返済負担の軽減 資金調達のために金融機関などで借り入れを利用する場合、援助を受けた分だけ借入額を減らせるため、返済の負担を軽減できます。 ・相続税対策 「生前贈与」することで、相続税を軽減できる場合があります。また、早めに相続への準備に着手することで、将来的な相続トラブルを防ぐことができる可能性があります。 一方主なデメリットは、以下の通りです。 ・贈与税の負担 「贈与」された資金は、その金額に応じた税金(贈与税)が課されます。
親からの資金援助を受ける際に注意すべきポイント
親からの資金援助を受ける際には、以下のポイントに注意することが重要です。 ・親の経済状況 親が自分自身の生活費や老後資金を確保しているかどうかを確認することが重要です。また親の経済状況を悪化させてしまうような資金援助は避けましょう。 ・家族間の関係 親からの資金援助は、他の兄弟姉妹との関係に影響を及ぼす可能性があります。公平性を保つために、家族全員で話し合って合意を得ることが重要です。 ・専門家の意見 親からの資金援助には、税法や相続法などの複雑な法律問題が関わるケースがあります。そのため、必要に応じて税理士や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。