「ビリビリ動画」やイベントなど、アニメで日本と中国のコラボが大盛況
近年、日本のアニメ番組やアニメのキャラクターが世界中で人気を集めている。海外でさまざまなイベントなども行われるようにもなり、昔から海外における日本のアニメの評価は高い。
昔から世界中で人気を集める日本のアニメ
日本では1970年代に放送された人気ロボットアニメ「マジンガーZ」は、その後欧州各国でも放送され、スペインでは最高視聴率80%近くを記録したと言われており、タラゴナのサンタ・マリア広場にはマジンガーZの巨大な像が建てられているほどだ。 「UFOロボ グレンダイザー」もフランスやイタリア、イラクなどで人気を集めて、「超電磁マシーン ボルテスV」もフィリピンで大ヒットし、60%近い最高視聴率を記録している。 また、80年代に放送された人気サッカーアニメ「キャプテン翼」も世界各国で放映され、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏やティエリ・アンリ氏、元イタリア代表のアレッサンドロ・デルピエロ氏、元スペイン代表のフェルナンド・トーレス選手など、世界的な名選手たちが幼少期に夢中になったことは広く知られている。 ほかにも、「ドラえもん」や「ドラゴンボール」など世界中で愛されている日本のアニメ作品を挙げれば枚挙にいとまがないが、そんな中でも近年とくに日本のアニメの存在がクローズアップされているのが中国だという。 中国に在住経験もあるサブカルチャー事情に詳しいライターは明かす。 「元々、中国では政府による海外文化に対する規制が厳しかった時代から、日本のアニメやドラマ、映画が闇でビデオやDVDなど、ソフト化されて流通し、それなりに人気を集めていました。中国で正式には放送されていないはずの日本のアニメを数多くの中国人が知っていたり、ファンだったりしますしね。それが、インターネットの普及でますます広がりを見せているのが実状です。もちろん、中国政府はいまだにネットに関して検閲や規制を実施していますが、それでも一昔前の“闇ソフト”が流通していた時代に比べれば、ますます身近な存在になっていると言えるでしょう」