来年のカレンダーが語る!新生・井上ドラゴンズの現在地と未解決の課題
2025年のドラゴンズカレンダーが発売された。表紙では、力強く腕組みをした井上一樹新監督、そして、それを取り巻くように13人の主力選手が躍動している。ファンにとっては、どんな選手が何月に掲載されているのか、来季への期待と共に年末の楽しみでもある。(敬称略) 【画像】2024シーズンの中日ドラゴンズを画像で振り返る!【ギャラリーはこちら】
ライデルの去就はいかに?
「う~ん」、カレンダーの1月を見て、思わず唸ってしまった。"竜の守護神"ライデル・マルティネスが、いきなりワンショットでの登場である。抑え投手が、年の最初を飾ったことは、過去にあまりなかった。43セーブという圧倒的な成績によって、2度目のセーブ王に輝いた投手も、契約が満了となり、ドラゴンズに残留か他球団への移籍か、その去就が注目されている。1月に起用したのは、もしドラゴンズを離れることになった場合は、早めに2月のページへ進めるからという、球団の苦渋の選択であろう。ファンとしては、1月31日まで、この写真を掲げたいと願う。
小笠原のメジャー挑戦
続く2月にも、苦慮した跡がうかがえる。復活を期す柳裕也と並んで掲載されているのは、背番号「11」の小笠原慎之介である。投手のページが2か月続くが、小笠原もメジャーへの移籍をめざしていて、ドラゴンズのユニホームを脱ぐ可能性がある。夏の甲子園の優勝投手としてドラフト1位で入団しての9年間、先発投手陣を支えてきた左腕も、旅立ちの時を迎えている。掲載ページの2月に入った時に、小笠原の姿がキャンプ地の沖縄にあるかどうか。1月掲載のライデルと共に、ファンにとっては気になる今後の行方である。
開幕に合わせて投打の2人
3月と4月は納得の人選だ。ペナントレースが開幕する3月は、高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)の投球フォームが、ページ全体に躍動している。開幕投手の最有力候補であり、一気に"竜のエース"に登りつめる大切なシーズンを迎える。4月は細川成也が力強い打撃スイングを披露している。現役ドラフトで入団して2年間、今や押しも押されもしない主力打者となった。二人三脚で歩んできた和田一浩コーチは退団したが、初のベストナインにも選ばれた主砲は、来季も打ち続けてくれるだろう。