大ヒットから24年…映画『グラディエーター』続編が英国で製作中「主演に抜擢された“意外な俳優”」
ラッセル・クロウ主演の歴史大作映画『グラディエーター』(’00年)の続編となる『グラディエーター2』が撮影中だ。今年11月に公開予定だと、英紙デイリー・メール(電子版)が報じている。 美ボディに大胆なドレスをまとい授賞式に集結…アカデミー賞 ハリウッド超一流女優たちの「美の競艶」 前作は、帝政ローマ時代を舞台に、ローマ軍を率いてゲルマン民族に勝利した将軍マキシマス・デシムス・メリディアス(クロウ)が、皇帝マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)とその息子のルキウス・アウレリウス・コンモドゥス(ホアキン・フェニックス)の確執に巻き込まれて家族を殺され、自らも奴隷の身分に堕されてしまう。 マキシマスは皇帝の座を奪ったルキウスに復讐することを誓い、剣闘士として死闘を繰り広げながらルキウスに接近する機会をうかがうという内容だ。 1億300万ドル(約164億8000万円)の製作費をかけ、全世界で4億6500万ドル(約744億円)の興行収入を記録。第73回アカデミー賞で作品賞、ラッセル・クロウの主演男優賞を含む5部門のアカデミー賞を受賞した。日本でもヒットして興収15億6000万円を記録した。 前作に引き続き『エイリアン』(1979年)、『ブレードランナー』(1982年)、『ナポレオン』(’23年)などで知られる、巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取る。 続編は1作目のラストで死亡したマキシマス(クロウ)の死後を舞台に、マキシマスの元恋人ルッシラ(コニー・ニールセン)の息子であるルキウスを中心に描く。 ルッシラ役のコニー・ニールセンとグラックス元老院議員役のデレク・ジャコビは前作に続いて出演。新たにデンゼル・ワシントンが、元奴隷から裕福な武器商人に転身し、皇帝を憎むキャラクターとして出演する予定だという。 そんな期待の大作だけに、世界中で注目されているのが“誰が主演”になるかだ。ローマ帝国時代の剣闘士(グラディエーター)のルキウス役を演じるのは……。 「続編の主役ルキウスのキャスティングをめぐっては、『エルヴィス』(’22年)のオースティン・バトラーや『ロケットマン』(’19年)のリチャード・マッデン。『セッション』(’14年)、『トップガン マーヴェリック』(’22年)のマイルズ・テラーも候補に挙がっていました。 そんな中、『aftersun/アフターサン』(’22年)で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、期待の注目株である28歳のアイルランド人俳優のポール・メスカルが主演の座を射止めたのです」(女性誌記者) スコット監督は、メスカル主演のTVミニシリーズ『Normal People』(’20年)を全部見て、1作目のクロウと同じくらいの存在になれる可能性があると感じて主役に抜擢したという。 撮影はイギリスのイースト・サセックス州ホーブで行われ、戦闘シーンのために敷地内は整地され、俳優たちが馬に乗り、戦闘服に身を包んでフィールドを駆け抜ける姿が見られた。 メスカルは、前作でクロウが演じた剣闘士に酷似したローマ帝国時代の剣闘士の衣装を着て、血まみれであざだらけのメイクをしており、格闘シーンを撮影したようだ。 大ヒットした1作目から24年、メスカル主演の続編『グラディエーター2』がどんな作品に仕上がるのか、そしてアカデミー賞に絡んでくるのかなど注目されるところだ――。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) 現在はWebマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
FRIDAYデジタル