ヘッジファンド、大型テクノロジー株の保有削減-次のAI勝者探す
(ブルームバーグ): ヘッジファンドはメガキャップのテクノロジー株の保有を減らす一方で、人工知能(AI)ブームの恩恵を受け得る幅広い企業に賭けている。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらが指摘した。
ストラテジストのベン・スナイダー氏の21日付リポートでによると、ファンドは1-3月(第1四半期)に、エヌビディア、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、フェイスブックのオーナー、メタ・プラットフォームズのポジションを縮小した。アップルのポジションは積み増したという。
「AIトレードのさまざまなフェーズの中で、AIインフラ投資へのエクスポージャーを持つ企業が最近最も好調で、われわれの顧客との会話で最も関心を集めている」とスナイダー氏は説明した。
AIを巡る興奮は今年、S&P500種株価指数を過去最高値に押し上げた。これまでのところ、この熱狂は最大クラスのハイテク銘柄に集中していたが、バリュエーションが割高になるにつれて、投資家はAI適応を支えるか、生産性でのプラス面を示すセクターに乗り換えている。
スナイダー氏によれば、第1四半期には半導体メーカーのマーベル・テクノロジー、テクノロジー・サプライチェーン・サービスのTDシネックス、電力会社のAES、回路保護装置メーカーのリテルヒューズなど、AIインフラ関連銘柄の人気が最も高まった。
それでも、テスラを除く最大手テクノロジー企業は、ゴールドマンのヘッジファンドVIPリストで最も人気のあるロングポジションであることに変わりはないという。
スナイダー氏のチームの分析は、4月初めの時点で2兆7000億ドル(約423兆円)の株式グロスポジションを持つ707ヘッジファンドを対象としている。
原題:Hedge Funds Trim Big Tech Exposure in Hunt for Other AI Winners(抜粋)