小林製薬、紅麹サプリ問題巡る特別損失は計101億円に…12月期の業績予想を下方修正
小林製薬は8日、2024年12月期連結決算の業績予想を下方修正すると発表した。最終利益は8月時点の予想から14億円少ない107億円(前期203億円)となる。「紅麹(べにこうじ)」成分入りのサプリメントによる健康被害問題を受け、製品回収や補償費用として22億円の特別損失を追加計上したためで、一連の問題を巡る特別損失は計101億円となる。
サプリ摂取との関連が疑われる死者は125人(3日時点)で、このうち43人分は調査の結果、明確な関連性はないとした。慰謝料など補償については約650件の申請があった。
中川由美執行役員は8日のオンライン記者会見で改めて謝罪し、「(来年2月発表予定の)本決算で中長期の方向性について示したい」と述べた。
24年1~9月期連結決算は、売上高が前年同期比3・9%減の1144億円、最終利益が65・5%減の53億円だった。紅麹問題の影響でヘルスケア関連製品などの売り上げが減少した。