AMDのCEOリサ・スー氏はPS3の「Cell」プロセッサ開発に携わっていた―IBM時代の“野心的な”製品を振り返る
AMDのCEOであるリサ・スー氏がStratecheryのインタビューにて、IBM時代に携わったPS3の「Cell」プロセッサについて振り返っています。 【画像全3枚】 「COMPUTEX 2024」では「AIとHPC」をテーマに講演を行ったリサ・スー氏 6月4日よりコンピューター技術の見本市「COMPUTEX 2024」が台北で開催され、AMDのCEOであるリサ・スー氏は「AIとHPC(High-Performance Computing)」をテーマとした基調講演を行いました。 さらにはPCユーザー向けにRyzen 9000シリーズのCPUの発売も発表され、ゲーマーとクリエイターのどちらにも嬉しいハイスペックなCPUであることが語られています。そのほか、新型APUなど近年注目され続けているAI技術に向けた取り組みや製品が発表されています。 インタビューではPS3の「Cell」プロセッサ開発を振り返る AMDのCEOに就任してからは今年で10年目となるスー氏ですが、AMDに入社する前から半導体技術に携わっており、IBMに所属していた時代にはPS3用のプロセッサ「Cell Broadband Engine」の開発チームを主導していたことがStratecheryのインタビューにて語られています。 スー氏はこれまでの自身のキャリアの中で、PS3、PS4、PS5それぞれと関わりを持ってきたことを振り返りながら、ヘテロジニアスマルチコアという形態のCellプロセッサは当時、非常に野心的なものだったとコメント。 「PS3はPlayStationのなかで最も成功しなかった製品として見られている」という指摘に対しては、ビジネスの観点から見れば成功したと言えるとしつつ、初代PSやPS2の段階で開発者たちは任天堂との差別化を図っていたものの、HDの普及によりアセットの制作コストが上昇。マルチプロセッサの機運が高まりゲームエンジンなども登場したものの、Cellプロセッサによる差別化が図られることはなかったといいます。 Stratecheryのインタビュー全文はこちら。
Game*Spark kurokami
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