「光る君へ」吉高由里子 倫子直撃「ギクッ!今ですか」周明「話したいこと」とは?再共演の松下洸平に感謝
◇「光る君へ」まひろ役・吉高由里子インタビュー(3) 女優の吉高由里子(36)が主演を務め、まひろ/紫式部役に挑んできたNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は明日15日、ついに最終回(第48回)を迎える。異国の海賊による九州への侵攻「刀伊の入寇」(寛仁3年、1019年)から生き延び、都に戻ったまひろを待つ運命は…。吉高に最終盤の撮影の舞台裏を聞いた。 【写真】大河ドラマ「光る君へ」第46話。まひろ(吉高由里子)は周明(松下洸平)に失意を明かし… <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。 第45回(11月24日)、ついに「源氏物語」が完成。まひろは藤原道長(柄本佑)に別れを告げ、念願の旅へ。物語の舞台となった須磨・明石を訪れ、作者自ら聖地巡礼を行った。第46回(12月1日)、大宰府に着くと「刀伊の入寇」にも巻き込まれるドラマオリジナルの展開となった。 「まひろが直接、宇治や須磨に足を運ぶ姿が描かれて、視聴者の皆さんの想像がさらに膨らむんじゃないかな、と。『源氏物語』と一緒に旅をしているような感覚で、毎回ワクワクしながら、大石さんの凄い脚本にどれだけ近づくことができるか考えながら読んでいました」 21年10月期のTBS金曜ドラマ「最愛」以来の共演となった松下洸平が好演し、中盤の「越前編」を彩った宋の見習い医師・周明との“サプライズ再会”に「松下洸平があのままフェードアウトするわけはないと思っていました」と笑いを誘いつつ、待ち受けた悲劇には「まひろが大宰府に行かなければね…」とポツリ。周明は「(松浦から)必ず大宰府に戻ってきてくれ。その時、話したいことがある」と言い残したものの、その答えは聞けぬまま非情の永訣――。 「一緒に遠くの国に行けるかもしれないと、少しは期待していた部分もあったと思いますけど、まひろにとっては最後に生きる意味を教えてくれた大きな存在になりました。佑くんもそうですけど、この世界、再共演の機会はありそうで、あまりないなので、今回、洸平くんとも再会できて本当に心強かったです」 そして、最終回を前にした第47回(12月8日)のラスト。ついに源倫子(黒木華)から「それで、あなたと殿はいつからなの?私が気づいていないとでも思っていた?」と突きつけられ、“三角関係”は最終局面を迎えた。 「身分の差も気にせず仲良くしてくれて、まひろにとっては初めてできた女友達。今となっては、内裏で働けたのも『源氏物語』を書けたのも、倫子の存在があったからで、恩人だと思います。ただ、同じ人を好きになってしまった苦しみ、道長との関係を隠していた後ろめたさはずっとあったはずで。倫子も気づいていないわけがないと感じながら、とうとう直撃されるフェーズまで来てしまって、まひろも“ギクッ!”“今ですか!”となったと思います。私より、視聴者の皆さんが大騒ぎされるんじゃないですかね(笑)」 劇中の年代は寛仁4年(1020年)まで進んだ。史実としては、道長が万寿4年(1027年)に亡くなり、紫式部の没年は不詳。今作が生んだ“平安のソウルメイト”の行き着く先は果たして。 =インタビュー(4)に続く=