週明けにも再逮捕 ニセ電話12人 別の詐欺容疑で カンボジアから移送 茨城県警など合同捜査本部
カンボジアを拠点に日本人12人が関与したとされるニセ電話詐欺事件で、茨城、宮城、富山、奈良県警の合同捜査本部は、12人が別の同種事件に関与したとして、詐欺容疑で28日に再逮捕する方針を固めたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。 再逮捕されるのは、自称神栖市の配管工、男(43)をはじめ、いずれも自称大阪府大阪市や宮城県仙台市、神奈川県相模原市などに住む18~45歳の12人。 12人の再逮捕容疑は、茨城県外の人物に警察官などをかたってうその電話をかけ、現金数百万円をだまし取った疑い。 捜査本部によると、12人は交流サイト(SNS)で高額報酬をうたった虚偽の求人情報に応募したり、知人に誘われたりして、5月ごろからカンボジアへ渡航。ニセ電話詐欺で「かけ子」をしていたとみられる。 捜査本部は7日、富山県富山市の女性(47)から現金160万円をだまし取ったとして、詐欺容疑でカンボジアから移送した12人を逮捕。捜査関係者によると、数人が容疑を認めている。12人のうち複数はこれまでの調べに「渡航前から犯罪に加担するのは知っていた」という趣旨の供述をしており、捜査本部は余罪があるとみて調べを進めていた。 事件を巡っては、12人のうち数人が8月、強制労働に従事させられたとして同国の日本大使館に助けを求め、現地警察が12人を保護していた。
茨城新聞社